赤ちゃんがやってくる子宝レッスン の商品レビュー

関村順一(著者)

2016/01/08

鍼灸師である著者が、東洋医学の観点から不妊治療を考える。
妊娠するのにまず必要なのは、卵子の質を良くすること。
そのためには、
①食生活の改善
②消化吸収をよくする
③血流をよくする
④ホルモンバランスを整える
⑤免疫力をほどよく保つ
ことが大切である。
その具体的な方法をレクチャーしている。
まず、食事についてはマクロビオティックの考え方を用いて、中庸となることを目指す。
その他、マッサージやツボ押しなどのセルフケアが紹介されている。
月経周期に合わせたツボ押しは、実際に鍼灸院に通うような効果が得られそうだ。

著者の専門分野は東洋医学だが、西洋医学である高度不妊治療を並行して行う場合が想定されている。
体外受精などどんなに高度な不妊治療をしても、卵子の質が悪ければ妊娠はしにくい。

西洋医学の知識や妊娠スケジュールなどにも触れられており、妊活について網羅された内容だと思う。

不妊についての本は沢山あるけれど、専門用語が多いためなかなか身近に感じられなかったが、本書はわかり易く、病院選びの参考にもなると思う。
妊活中どんなタイミングで読んでも参考になるだろう。