天空のエスカフローネ ファンブック の商品レビュー

勁文社

2009/10/04

とても古い本だけど、今更DVDを観て面白かったので、ファンブックも入手してしまった。
アニメ「天空のエスカフローネ」にハマった人にとってはとても楽しい本だと思う…。よくある設定資料集とは異なり、手作り感満載の本。まさにファンブック。なんでもエスカフローネ（それもバァン）にハマったという作家妹尾ゆふ子さんが中心になって編集された本だというから納得の出来。
中身はニフティサーブ（当時）に投稿されていたファンの文章がもとになっているのでファン同士のおしゃべりを聞いているようでとても楽しい。ファンサイトを見ている感覚によく似ている。つっこみあり、妄想あり、キャラクターへの愛あり。エスカフローネについての考察もファンならではで深い。文章が多くて読み応えあり。制作サイドの方々のコメントや、設定資料もちりばめられている。個人的にはふくやまけいこさんのマンガがとても好き。絵柄がかわいくて優しい！水玉螢之丞さんの寄稿も嬉しく、バァンとドライデンがお気に召したそうでわたしと同じで嬉しさ倍増。桂崎新子さんの描かれた学ランバァンにはやられた。こういうファン的ノリが大好き。あとわかつきめぐみさんの「あの主人公って同性から嫌われるタイプだよねぇ」のコメントには膝を打った。さすが少女マンガ作家さんだ。鋭い指摘。たしかに神崎ひとみの言動、とくに後半は納得いかなかったなぁ。
ただ「クロスレビューofエスカフローネ」のコーナーは、一人当たり＆一話あたりの文字数が限られ過ぎていて物足りなく感じた。キャラクター縛りや文字数の縛りがなかったら、もっと自由で面白い文章が読めたんじゃないかなと残念だった。あと人気投票は母数が少なすぎ（笑）。仕方ないかな。あと邪推倶楽部も私としてはちょっとな…。