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コンテンツは民主化をめざす の商品レビュー

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2015/05/30

堅めのタイトル・装丁とは裏腹に、コンテンツ・メディアについて最新事例を交えて書かれていて、とても読みやすい。 紹介されるコンテンツは、1960年代に研究開発されたVRシミュレータ「Sensorama」から、ニコニコ動画にアップされて話題となった「ピアノにプロジェクションマッピン...

堅めのタイトル・装丁とは裏腹に、コンテンツ・メディアについて最新事例を交えて書かれていて、とても読みやすい。 紹介されるコンテンツは、1960年代に研究開発されたVRシミュレータ「Sensorama」から、ニコニコ動画にアップされて話題となった「ピアノにプロジェクションマッピング」まで幅広い。CGMで起こったN次創作の潮流は、ニコニコ動画での「Bad Apple!!」の動画制作を例として記述される。研究、映画、インスタレーション、製品、そしてニコニコ動画にアップされたCGM作品といったジャンルの垣根なく膨大な数のコンテンツが挙げられている。 これらの膨大な事例は、もちろんただ列挙されているだけではなく、メディアとしてどのような役割を担ったのか(あるいはこれから担っていくのか)考察されているので、文脈としてとても濃い情報が得られる。 音楽が好き、映像制作が好き、初音ミクが好き、プロジェクションマッピングが好き、3Dプリンタが好き、未来のツールを考えたり作ったりするのが好きという方にはオススメしたい本。特に、これらについてこれから本格的に研究してみたいという方には強くオススメしたい。

Posted byブクログ