読むだけで、人づきあいが上手くなる。 の商品レビュー

杉山崇(著者)

2019/10/31

前提がそもそもおかしい。

この本は、「周りにいる尊敬する人や魅力のある人と、なんとか仲良くなりたいんだけど、どうしても上手くいかない」という人のために書かれている。
でも、そんな前向きなスタンスの人は、この本にあるアドバイスにわざわざ従わなくても、トライアンドエラーで少しずつ仲良くなっていくことができるだろう。

この手の「人付き合いが上手くなる本」を必要としているのは、そんなポジティブスタンスの人ではない。
「人付き合いがめんどくさい、できるだけ関わりを持ちたくない、だけど学校・仕事・ご近所・親戚・家族との付き合い上、仕方なく穏和にコミュニケーションを取っていくにはどうしたらいいか」と考えているネガティブスタンスの人たちにこそ、需要があるのだ。

このように前提からズレており、大半のアドバイスは需要層であるネガティブスタンスの人たちにはほとんど役に立たない。
よって星２つ。

2016/05/22

2016/5/22

自分と相手と話題の関係を三角形に例えて、掛け算の原理を使うのはなるほど。生徒に話せそうだな。

「群れの破壊」、「共感できない話題」、「上から目線の言葉遣い」、「同情欲求の対処法」なんか特に面白かったな！

2015/12/19

自分、話相手、話の内容を頂点とした三角形としてとらえ、
各々の辺をかけあわせた時、＋になるようにすれば会話が盛り上がると説く。

例）嫌いな人の話で盛り上がる
①自分ー話の内容（対象）：マイナス（嫌い）
②相手ー話の内容（対象）：マイナス（嫌い）
③自分ー相手：①ｘ②＝プラスなので、
三角形をプラスにするため自動的にプラスになる
→　話が盛り上がる

他者を決めつけることで、自分はすべてわかっている
自分は正しいと思い込みたい
→　相手を見る余裕がなくなる（自信がない、ストレス耐性が弱い）

コツ
・気まずくなったと思ったら、とにかく仕切りなおす
・高級ホテルのホテルマンになりきれば好意は伝わる
（会話しなくても笑顔で会釈する等）
・相手の尊敬できる部分を話題にする
・話題に１つの感情を乗せることで自己開示になる
・効果的に感情表現するコツはメリハリ
・人は人の中で傷つき、人の中で癒される