たそがれメモランダム(2) の商品レビュー
高校生って何気ない日常がキラキラしてるんだよな…と作者さんと同じ気持ちになってしまった。浜野くんとヒロインの掛け合い可愛い〜って思ってたら最後…!ちゃんとくっついてくれると思ってなかった。よかった。おめでとう。すぐそばにあった愛、って感じでとても好きだ…。
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まず、真っ先に読了後、強く感じた事を先に一つ書いておきたい 田村茜先生には、このまま、連作短編集を唯一の武器にした青年漫画家として成長していってほしいな、と思った もちろん、『宝石の国』の市川春子先生、『ダンジョン飯』の九井諒子先生のように、短編集も長編連載も描ける漫画家に、今後...
まず、真っ先に読了後、強く感じた事を先に一つ書いておきたい 田村茜先生には、このまま、連作短編集を唯一の武器にした青年漫画家として成長していってほしいな、と思った もちろん、『宝石の国』の市川春子先生、『ダンジョン飯』の九井諒子先生のように、短編集も長編連載も描ける漫画家に、今後、担当編集者のサポートがあれば、大化けする可能性は0じゃないだろう。ただ、この『たそがれメモランダム』を読んだ一人としては、田村先生の人間としての個性、漫画家としてのスタイルが行かせるのは、連作短編だ、と確信した それだけに、とんとん拍子で話が進み、この2巻で終わってしまったのは残念なのだが、この綺麗な終わり方を読むと、これで良かったのだ、と納得できる 大人ではなく、学生の視点から見る、「今」の青春の有り様を、繊細かつ鮮明に描けている作品だと思う 懐かしさとも違う、何かが湧き上がってくる、読んでいると。多分、学生時代に読んでいたら、妙に癇に障っていたのかも。きっと、私も、それだけ歳を経たんだろうな。たまに、漫画を読んでいると、自分の成長もしくは加齢を感じ、不思議な気分になる エリが、黒木先生への、恋、そんな単純な呼び方をするには淡すぎる感情と向き合い、自分の心が投げてきた難問に、自分の心でちゃんと考えて、答えを出し、こんな自分を好きになってくれた、そんな自分が好きになった相手と新たな一歩を踏み出したラストが非常に好かった ストーリーに変哲がないからこそ、漫画家としての才の高さが必要だろう。今後の成長が楽しみだ この2巻でお気に入りかつお勧めしたい回は、人の好意は形が変わっても、ちゃんと伝わるってコトが巧みなオチで表現されている、Memo.21「向井さんとチョコ」だ。しかし、エリが不意のタイミングで、自分の気持ちに気付いて狼狽える様が可愛らしい、Memo.32「浜野くんと電車」もグッと来る この台詞を引用に選んだのは、クールと言うか、冷静ぶってる浜野くんが、自分の素を強く出しているからだ。嫉妬もまた、青春を彩るのに必要な色だ
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