同性愛をめぐる歴史と法 の商品レビュー
前半の性的指向と権利保証の部に関してはイデオロギーが強く、どこまで信頼していい情報なのか疑問を感じる記述も多くあった。 また、両性の合意が同性愛を含むかどうかは未だ憲法学者の間でも議論がなされているにも関わらず、一方的に同性婚を可能とするのは学術的客観性に欠けると感じる。 しかし...
前半の性的指向と権利保証の部に関してはイデオロギーが強く、どこまで信頼していい情報なのか疑問を感じる記述も多くあった。 また、両性の合意が同性愛を含むかどうかは未だ憲法学者の間でも議論がなされているにも関わらず、一方的に同性婚を可能とするのは学術的客観性に欠けると感じる。 しかし、後半の歴史の中の同性愛の部は歴史的の中で同性愛者がどの様に扱われてきたのかがわかり面白かった。 本書は、後半のみに意義がある本と言えるだろう。 目次 第1部 性的指向と権利保証 1章 「同性愛」と憲法 2章 家族法―同性婚への道のりと画題 3章 「同性愛」と国際人権 第2部 歴史の中の同性愛 4章 クィアの日本文学史 5章 元禄期の武家男色 6章 ウィークネスフォビアとホモフォビア 7章 ナチズムと同性愛 コラム 1 セクシュアリティ射程と歴史研究 2 同性愛解体 LG二次元論から性的指向の一つへ 3 共に嫁ぐか、共に死ぬか? 前近代中国の女性同性愛 4 物語としての青い花 5 フランス近代小説に見る同性愛 【こんな人におすすめ】 上記目次第2部に興味を持った人 同性愛の歴史について興味がある人
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