腕時計投資のすすめ の商品レビュー

斉藤由貴生(著者)

2021/08/10

高級腕時計投資を実践している著者による、腕時計投資について説明した本。腕時計投資とは関係ないことが書かれていたり、情報がやや古い点はあるものの、中学生の頃から高級腕時計に触れていたことから興味を持ち、のめり込んでいった体験から得た実践的な知識はすごい。面白く読めたし、興味深い。

「ロレックスとパテックフィリップはどちらも独立した一つの会社であり時計に必要な部品全てを自社で内製できるマニュファクチュールです。その他に有名な時計ブランド、というとオメガやカルティエ、タグホイヤーなどがありますが、この３つのブランドはムーブメントを自社製造していません」p37
「(投資対象は「メンズサイズの機械式時計」) レディースサイズ、ボーイズサイズ、クオーツムーブメント搭載、これらのどれかに条件が当てはまる時計は投資対象ではありません」p73
「正規店で購入された時計も平行輸入ショップで購入された時計も基本的に価値は変わりません。評価が同じなら販売価格の安い平行輸入ショップで買ったほうがお得ということです」p75
「(正規代理店で修理を行ったという保証書) 正規店は時計が本物の場合しか修理を受け付けてくれないので、保証書は「本物の証明」になる」p77
「腕時計投資の極意は、買い時に、定価・平行新品価格・中古価格で一番安いモノをゲットして、相場が上がったタイミングでその時の相場最安値で売り抜けることです。相場が最も安いのは中古です。よって中古を買うことが重要です(タイミングよく売り抜けるには、中古相場で最も安い価格をつけるのが効果的)」p79
「中古を買っておけば、自分で使って楽しんでも、時計の相場は中古のまま。つまり、投資してストックしている最中に、自分で使って楽しめるのです」p79
「中古を買う際、程度を気にされる方がいますが、投資の観点からは最低限きれいであればそこまで気にする必要はありません。傷に関してはよっぽど深い傷でない限り、オーバーホールの時に行われるケースの磨き作業で消えてしまうものがほとんどです。革ベルトについては消耗品なので程度は気にしなくて大丈夫です」p80
「中古の腕時計に抵抗がある方も「投資用腕時計は中古がいい」ということを覚えておいてください」p82
「(アンティークには修理証明書)４桁リファレンスのビンテージモデル、通称アンティークのロレックスを買う場合、必ずロレックスサービスセンターの修理証明書があるものにしてください」p137
「(パテックフィリップ) 一番の特徴は「永久的にパーツの供給とメンテナンスの受付を行う」ということをメーカーが公言していることです。「親から子へ、そして孫へ」という宣伝文句は、ずっとメンテナンスすることができるパテックフィリップを一家の家宝として大切にすることを提案しています」p143
「(カルティエはファッション的) 銀座の飲み屋で「古いロレックスを買った」と言って旧モデルのロレックスをプレゼントすればオシャレですが、「古いカルティエを買った」と言って旧モデルのパシャを見せるのはなんだか貧乏くさいわけです」p149
「投資用腕時計において付属品(内箱や外箱、アクセサリーや保証書)の有無はそれほど重要ではありません。ただし、例外的に価格に影響を及ぼす付属品があります。それはメーカー正規サービスセンターの修理証明書です。この修理証明書は確実に本物であるという証拠になるので、投資用腕時計を売却する場合にも役立ちます」p164
「サブマリーナに関しては８月下旬から２月前までが買い時で、３月以降７月までが売り時なのです(ヨットマスターも同じ)」p207
「高級腕時計とは不思議なもので、１本買うともう１本欲しくなるのです」p295

2019/07/24

腕時計欲しい！と思ったので星4つ

購入履歴は再現性がないので見なくても大丈夫

禁煙についての項目が割と長かったのが少し笑えた
それくらい禁煙できたのが嬉しかったのだろう

色々調べて30万円くらいから始めようと思う

2019/03/06

投資なんて書いてあるけど、投資目的なら他にあるでしょう。そんなことに関係なく、時計を持つのは楽しそう。でも、明日買おうと思えるほど、心に余裕はありません。

2015/12/13

機械時計が好きな人なら、本書に出てくる時計の現物も頭に浮かび、面白く読める一方、内容的には特別な投資手法というよりも、再確認できるという事柄。それより何より興味をそそられたのは、筆者の境遇と中学時代・高校時代にすでに機械式時計に目をつけてたその眼力。

2015/10/12

投資と言えば、株や不動産が上がると思いますが、ちょっと変わって「時計」をメインに利益を狙う内容です。時計が好きな人なら、読んで「なるほど」と感じるかもしれませんが、興味がない人には少し理解し難い部分があります。

そんなわけで、時計好きな人なら読んで楽しめるかと思います。あと、投資の対象に時計を選んだ所も興味深い所。今まで、この手の投資に関する書籍は少ないイメージもあるので、新鮮さを感じたりします。