ミート・ザ・ビート の商品レビュー
経済的な成功をおさめた奴も、そうでない奴もいるんだが 誰もがいまだモラトリアムを卒業できずにいて いつまでも中学生みたいな話題で盛り上がっていられる自分でありたい、と そんなことを願ってそうな若者たちのあつまりを描いた作品なんだ そしてそのなかでも、ある種のナルシスト あしたのジ...
経済的な成功をおさめた奴も、そうでない奴もいるんだが 誰もがいまだモラトリアムを卒業できずにいて いつまでも中学生みたいな話題で盛り上がっていられる自分でありたい、と そんなことを願ってそうな若者たちのあつまりを描いた作品なんだ そしてそのなかでも、ある種のナルシスト あしたのジョーへの憧れにも似た求道的性向を持つ連中は たとえばハイ・スピードの領域をぶっとばす時間のうちに 「本当の自分」を見出そうとするんだけど あとに残るのは真っ白な灰ならぬ、焦げタイヤのゴム粉だったりするわけだ タイトルにある「ビート」とは、ホンダの軽の銘柄で ひょっとしたら「オン・ザ・ロード」のビートニクに引っ掛けた オマージュの駄洒落なのかもしれない しかし日本のことであるから、のんびり閉塞した空気からは なかなかのがれられないのである
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表題作『ミート・ザ・ビート』。 懐かしい葛藤だよね。バイト取るか成績(受験)取るか、欲しいものもたくさんあるし、欲しい=必要でないけどあったら便利だし安心だしっていう、永遠のテーマ。地方都市の車がなきゃ何一つ始まらない生活。 この生活感が異様なほどリアル。バイト仲間たちとの関わり...
表題作『ミート・ザ・ビート』。 懐かしい葛藤だよね。バイト取るか成績(受験)取るか、欲しいものもたくさんあるし、欲しい=必要でないけどあったら便利だし安心だしっていう、永遠のテーマ。地方都市の車がなきゃ何一つ始まらない生活。 この生活感が異様なほどリアル。バイト仲間たちとの関わり方とか。
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うーん… この本が合わなかったのか、作風が合わなかったのか、早く読み終わりたいと思ってしまいました。 表題の作品の中には、若者の感情というか、かつての自分と重ねて共感できるところもありましたが、… もう一つの「一丁目一番地」は、ある日常を切り取っていて、面白いと思っていたところで...
うーん… この本が合わなかったのか、作風が合わなかったのか、早く読み終わりたいと思ってしまいました。 表題の作品の中には、若者の感情というか、かつての自分と重ねて共感できるところもありましたが、… もう一つの「一丁目一番地」は、ある日常を切り取っていて、面白いと思っていたところで終わってしまったし… テレビで見かける著者へのイメージが、ちょっと色褪せてしまったかな。
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『ミート・ザ・ビート』 叔父の家から予備校に通いつつ、工事現場のバイトをする彼(ベイダー)。バイト仲間のケン、ブヨ、レイラ、ザキ。そして風俗嬢のユナ。田舎の街で車は持ってるのが当たり前。彼もレイラからビートを譲って貰う。勉強、バイト、車、女、時間とお金の使い方は人それぞれ。 『...
『ミート・ザ・ビート』 叔父の家から予備校に通いつつ、工事現場のバイトをする彼(ベイダー)。バイト仲間のケン、ブヨ、レイラ、ザキ。そして風俗嬢のユナ。田舎の街で車は持ってるのが当たり前。彼もレイラからビートを譲って貰う。勉強、バイト、車、女、時間とお金の使い方は人それぞれ。 『一丁目一番地』 190センチを超える長身と120キロを超える体重。マサルの日課はダイエットのためのジョギング。ある日、Googleで彼のジョギングコース上に競馬場が有ることを知る。競馬場で初めて見た馬と騎手と人々の熱気。ギャンブルには興味がないけど、甥のコウタに新しいテレビを買ってあげたい一攫千金を狙う。
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