戦後サブカル年代記 の商品レビュー
そんなこともあったなあ、そういう時代だったのかあの頃は、と戦後を概観できる。 いろいろな本や映画が紹介されているので、この本もう一度読んでみようかな、この映画見てみたいな、というきっかけになる。
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サブカル論というよりも、現代史の概説書である。日本のサブカルがどのように原発や核と向き合ってきたのかが、アニメ、映画、小説、歌を通して、考察されている。
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戦後の高度成長期以降を10年刻みにし、サブカルチャーを通して政治、事件、災害、そしてメインカルチャーを包含した世相を振り返る。メインとサブの境界は感覚的なものだけど、各時代に生まれたアニメ、映画、音楽、小説に込められた意図を見事に考察してくれる。かつて抱いていた科学の進歩による明...
戦後の高度成長期以降を10年刻みにし、サブカルチャーを通して政治、事件、災害、そしてメインカルチャーを包含した世相を振り返る。メインとサブの境界は感覚的なものだけど、各時代に生まれたアニメ、映画、音楽、小説に込められた意図を見事に考察してくれる。かつて抱いていた科学の進歩による明るく拓けた未来像が、いつしか化学の進歩(核開発)による荒廃した未来像へと変遷していったって、なるほどそうだ。「終末」と「再生」を繰り返すのは人の世の常なれど、再生不能な終末へと向かっている恐怖がある。それにしても、著者のごとき教養の下地と洞察力を備えてれば、サブカルも一層味わい深いだろうね。
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『ニッポン戦後サブカルチャー史』と同じく、「サブカルは終わるんだな」という感想が浮かんだ理由を探るため、そのおさらい用に。これも年内に読めたらいいな。。。
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