ブリキの太鼓 全3巻 の商品レビュー
「ブリキの太鼓」第3部までやっと読み終わった。最後の章のタイトルは「三十歳」。誕生日までにというわけにはいかなかったけれど、ちょうどの歳に読み終われてよかった。最初は戦時中の話ということもあり、ただただ暗い話という印象だったけれど、最終的に感じたことは「死ななければ、どんなんで...
「ブリキの太鼓」第3部までやっと読み終わった。最後の章のタイトルは「三十歳」。誕生日までにというわけにはいかなかったけれど、ちょうどの歳に読み終われてよかった。最初は戦時中の話ということもあり、ただただ暗い話という印象だったけれど、最終的に感じたことは「死ななければ、どんなんでも生きていけるということ」、明るさ、たくましさ。それは自分勝手ではないと思うんだ、生きていることはえらい、それだけで。できるだけそう考えたい。絶望しなくて大丈夫。 会いたいのはロスヴィータ。でも脇役のイメージであまり印象のなかったマリーアについて、オスカルが最後の章で話した「マリーアは、うらやましいほどよく眠れる」という一文を読んで、マリーアは光、圧倒的な安心なのだなと思った。暗さだけではなかった。
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永遠に成長しない主人公がいつも身に付けて離さないブリキの太鼓が、この小説の題名になっている。 映画にもなっていて、よくぞこんなピッタリな子役を見つけて来たものだと感嘆した記憶あり。 どちらかと言うと、映画のほうがコンパクトにまとまっていて好きだった。
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