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僕のひとり暮らし 隣の未亡人VS.義母 の商品レビュー

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終盤から結末の纏め方にやや難アリ

官能ラヴコメよろしく軽快に始まりながら次第に以前の作者らしさが出てきてしまい、最後に至ってはやや強引な形で作者好みに纏めた印象である。途中で新たなアイデアが浮かんで、あるいはキャラが自然に動き始めて、といった理由で当初の想定とは異なる展開に発展することも往々にしてあるとはよく聞く...

官能ラヴコメよろしく軽快に始まりながら次第に以前の作者らしさが出てきてしまい、最後に至ってはやや強引な形で作者好みに纏めた印象である。途中で新たなアイデアが浮かんで、あるいはキャラが自然に動き始めて、といった理由で当初の想定とは異なる展開に発展することも往々にしてあるとはよく聞くが、本作では自由に動こうとする2人の熟女ヒロインに作者が(主人公を通して)ブレーキをかけているように写る。 主人公の奪い合いから年上の分別で双方のヒロインが一旦は身を引くものの、最終的に両方と再会するのであれば、そこからまた双方と距離を置くような流れに戻し、それでも未練が拭い切れないから主人公が成長するまで待って、というのは良さげに見えて実情は行ったり来たりのどっちつかずな印象となり、そうさせている主人公の優柔不断が目立ってしまう。それが作品全体に及んで、何とも言えないモヤっとした中途半端さが読後に残った。最後に1人を選んで結ばれるのが弓月作品と考える向きには良いかもしれない。ただ、その選び方も本作には余韻を残す曖昧さがある。 また、後半では第3のヒロインが唐突に現れては一戦交えた後でこれまた唐突に姿を消す。相応の存在理由はあるのだが、無くとも他の手法で前後は繋げられる印象であることから、一時期鳴りを潜めていた作者の悪い癖が久し振りに出たと個人的には感じている。 官能面において今回はお口奉仕が特に多いようで、前戯の大半はお口で、そしてお口で奪い合い、果ててもお口で清め、再び昂らせて2回戦を求める印象。ただ、いやらしさは相変わらず維持されており、チェリーな主人公を導いた次には絶倫に転じた主人公に責め立てられ、翻弄される淫猥ギャップもある。確かに都合の良さは否めないが、とりわけ前半はアップテンポに場面と時期が飛ぶので違和感バリバリということもなく、こうした高い淫猥度のおかげでギリギリ成り立っていると言えるのかもしれない。

DSK