1,800円以上の注文で送料無料

ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い の商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/07/29

前半のアメリカンポップスの歴史については、とてもよくまとまっていて秀逸。☆5つでもいいくらい。しかし、如何せん、タイトルにもなっている「呪い」の部分については、何だかなあ…という感じ。満足感とがっかり感が見事に同居してしまっている本だと思った。

Posted byブクログ

2018/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ライオネルリッチー・スティービーワンダー・ビリージョエル・ホール&オーツ・ヒューイルイス・ブルーススプリングスティーン・シンディローパー、、、綺羅星のような80年代前半のヒットチャートをにぎわした彼らはなぜウィーアーザワールドの2年後に軒並み売れなくなったのか?  奇跡の作品の制作過程で露出しすぎて神秘性が無くなったのと、夢のような共演を達成したことで虚脱感を音楽シーンにもたらしてしまったからではないか。  こういう分析がされてるんだけど、単純に時代の移り変わりについていけなかったからではないかというのが私の感想。同じく80年代スターとしてジャネットジャクソンもホイットニーヒューストンもマドンナも出演していないけど、それは登場が遅かったからだけで、結局、90年代前半に失速してるからね。MCハマーやボビーブラウンもほぼ1枚だけだし。  タイトルに期待してたけど、マイケルジャクソンやアメリカンポップスの話が大半で、タイトル負けしてる感じは否めない。

Posted byブクログ

2018/01/30

アメリカの音楽シーンを簡単にまとめてくれているのは面白い。このへん、ほんと疎いからね。 でも「呪い」の部分がイマイチな感。 そりゃあ、絶頂の人ばかりが集まるんだから、レコーディング後に絶頂じゃなくなるのは当たり前だと思う。「平均への回帰」みたいなもんで。

Posted byブクログ

2017/05/25

2017年5月25日読了。1985年に発表された、45名もの大物ミュージシャンによるチャリティー曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」のレコーディング風景と、その前後での世界的な音楽の変化について読み解く本。衝撃的なタイトルだが、読んで考えてみると80年代前にピークを迎えたアーティストが...

2017年5月25日読了。1985年に発表された、45名もの大物ミュージシャンによるチャリティー曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」のレコーディング風景と、その前後での世界的な音楽の変化について読み解く本。衝撃的なタイトルだが、読んで考えてみると80年代前にピークを迎えたアーティストがその後も勢いを維持するケースが稀であり、この曲は単に象徴的なものであって、別に呪っているわけではない、ということか…。メイキング映像はレコーディングの様子、アーティスト同士のやりとりなどが克明に記録され見応えがあるようなので、是非見てみたい。

Posted byブクログ

2016/11/06

奇跡的なひと晩は、どういう文脈で訪れたか? 音楽の内側では白人と黒人の差が小さくなった現在(外側はまだ余裕で修羅の国)。そこに至る過程となった時代。 プレスリーから80年代までを俯瞰し、80年代にあるケタ違いのピークを迎え、そしてそれが作り手としても聴き手としても過大な消費と...

奇跡的なひと晩は、どういう文脈で訪れたか? 音楽の内側では白人と黒人の差が小さくなった現在(外側はまだ余裕で修羅の国)。そこに至る過程となった時代。 プレスリーから80年代までを俯瞰し、80年代にあるケタ違いのピークを迎え、そしてそれが作り手としても聴き手としても過大な消費となり、"we are the world以前の旧世代"という枠を作ってしまった転換点。 まだ生まれてないタイミングだったけど、そんな人にも80年代が捉え直せるよいまとめでした。 →次の一冊...プリンス論(同著者)

Posted byブクログ

2016/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チャリティ・ソングの金字塔「ウィ・アー・ザ・ワールド」が、アメリカン・ポップスの青春を終わらせた真犯人? 奇跡の楽曲が生まれた背景と、その後にもたらされた「呪い」の正体を検証する。 タイトルが大げさ・・・?

Posted byブクログ

2015/12/17

1985年4月5日、USA for Africaのアーチスト名で一斉に世界のラジオ局で同時放送された音楽、映像は瞬く間に世界を駆け巡った。クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチーという3名の黒人が中心に企画したジャズ的にボーカルがリレーするライヴの緊張感...

1985年4月5日、USA for Africaのアーチスト名で一斉に世界のラジオ局で同時放送された音楽、映像は瞬く間に世界を駆け巡った。クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチーという3名の黒人が中心に企画したジャズ的にボーカルがリレーするライヴの緊張感の中でオリジナルな魅力を発揮する匠の技のせめぎ合いの結集した音楽。その感動的な合唱は今でも鮮烈に覚えている。そして、ブルース・スプリングスティーン、シンディー・ローパーなどのソロも強烈な印象を与えた。参加者たちがなぜあそこまで高揚し、感動して歌うことができたか、彼らといえども、目の前に憧れてきた歌手たちが多く集まり、自分もその一人として選ばれたという感動を考えれば当たり前かもしれない。1月28日~29日にかけ、ほぼオールナイトでの録音・録画のライヴ感が大ヒットの理由であることは間違いない。しかし、45名の著名アーチストが集まったが、集合写真に2名が欠けている。その一人ポインター・シスターズの末妹ジューン。その謎を調べ、華やかな報道の翳の難しい面を知る。そして集まったスーパースターたちも多くが、1985年を境にヒットに恵まれていない!ライオネル・リッチー、スティービー・ワンダー、ダイアナ・ロス、ティナ・ターナー、ケニー・ロギンス、ビリー・ジョエル、スティーヴ・ペリーたち。そして参加しなかったジャネット・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストンが大活躍という皮肉は単に世代交代だけとも言えないのだろうか。

Posted byブクログ

2015/12/02

後半の、本題の「We are the world」に関する章だけでいいんだけど、それだとページ数が少ないので前半をくっつけた、みたいな感じがぬぐえない。

Posted byブクログ

2015/11/24

 うむむ。こういうのを読むと、音楽を分析的に聞くことに対しての興味がわく。あと、80年代から90年代は音楽の黄金時代であったようにも思える。  1985年に発表されたこの歌にまつわるエピソードがてんこ盛り……というよりは概要をさらっとになってしまっているので、なんとなく読み足りな...

 うむむ。こういうのを読むと、音楽を分析的に聞くことに対しての興味がわく。あと、80年代から90年代は音楽の黄金時代であったようにも思える。  1985年に発表されたこの歌にまつわるエピソードがてんこ盛り……というよりは概要をさらっとになってしまっているので、なんとなく読み足りない感がある。かといってハードカバーでがっつり書かれても、各アーティストごとに掘り下げると読み切れない感じもある。  そう感じるのは、同じ著者の「マイケル・ジャクソン」を読んだせいだとは思う。

Posted byブクログ

2015/11/12

1985年のチャリティソング「We Are The World」。この時期を境にアメリカン・ポップスが変わった。参加したアーティストは、まるで呪いのようにヒット曲に恵まれなくなったと著者は言う。全世界的な大ヒットに高揚し、何かが変わってしまったのだろうか。人種も国籍も超えて繋がろ...

1985年のチャリティソング「We Are The World」。この時期を境にアメリカン・ポップスが変わった。参加したアーティストは、まるで呪いのようにヒット曲に恵まれなくなったと著者は言う。全世界的な大ヒットに高揚し、何かが変わってしまったのだろうか。人種も国籍も超えて繋がろうとした試みは素晴らしかった。しかしそれは、アーティストそれぞれの差異をなくすということではなかったはずなのだが。アメリカばかりか世界規模の音楽業界の衰退を、身をもって感じてきた私には残念でならない。

Posted byブクログ