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アメリカ児童文学の歴史 の商品レビュー

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2016/04/01

500ページを超える大著ですが、読みやすい翻訳でアメリカの政治・社会・文化を踏まえた児童文学の歴史的変遷を辿ることができます。 「(前略)児童書は、その本が対象とする読者と本の購入のためにお金を払う人間はべつで、ほかの書籍とは異なる世界を形成している。」(p. 3)とあるように ...

500ページを超える大著ですが、読みやすい翻訳でアメリカの政治・社会・文化を踏まえた児童文学の歴史的変遷を辿ることができます。 「(前略)児童書は、その本が対象とする読者と本の購入のためにお金を払う人間はべつで、ほかの書籍とは異なる世界を形成している。」(p. 3)とあるように 、同書では、出版者や書店、そして親たちだけでなく、図書館員や教師を児童書を取り巻くアクターとして捉えて、児童書と社会の関わりを鮮やかに描き出しています。 建国初期からハリー・ポッターまで、児童書に反映される様々な価値観の変化は、そのままアメリカ社会における価値観の変動をあらわしています。児童書を通してアメリカの歴史を追うことのできる1冊です。 (ラーニング・アドバイザー/図情 KOMINAMI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1662534

Posted byブクログ