日英同盟 の商品レビュー
あんまり日英同盟について書いた本を読んだことがなくて、それなりに面白かったが、現代の文脈での反中嫌韓に繋げるのはよくわからない。
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坦々と時系列に沿って事実を分析している者を期待していたのだが、ちょっと違った。時系列では無く、テーマ順に並べているので、述べられている出来事が時系列順ではないし、現在の日中関係について繋げているのはちょっと好みでは無かった。あと、イデオロギーが強いのが気になった。 とはいえ、日英同盟成立の経緯・背景、日英同盟を日本がどう活かしたのか、日英同盟を英国がどう活かしたのか、そして、どうして同盟が解消されたのかについて総合的に述べられているのは良かった。 条約というのは、『一方的に活かしすぎる』事は、よろしくないなとか、条約に魂を吹き込むのはお互いの言動と世論なんだなと。 そして、日英同盟時に参戦要求を断るときの日本側の理由付けや言動、そして日本の世論の反対理由が戦後平和主義に基づく『一国平和主義』と全く同じでちょっとあきれた…あれは帝国憲法の時代から全く同じじゃねえかw
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主題であるはずの日英同盟の記述が十分とはいえない。途中からは、日英同盟に全く関係ない、右翼学者らしい著者独自の中国朝鮮批判が展開され、イライラさせられる本。
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