火祭りの巫女 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今邑彩氏の『蛇神』と三津田晋三氏の『厭魅の如き憑くもの』を足して割ったような因習と禍々しさに彩られたミステリー。 “赤”という象徴的な色が随所に形を変えて効果的に顔を出す。 火中密室の首切りの真相は壮絶かつドラマチック。だけど現実味が薄いのが難点かな~。せっかくの母の切なる思いと覚悟がいまいち伝わってこなくて残念。後半もっとじっくり核心に迫っていったら、盛り上がったかも。 最後は謎のままのお使い様の存在感で締めてほしかった。
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伝奇的な雰囲気を楽しむものとして読むのが吉。 ミステリーとしての真相について、 納得できるかは別として、驚きはある。 粗いなあというところもあるけど、 なかなか楽しい作品だった。
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戦後まもない地方の閉鎖的な村、壮大な火祭り、旧家の対立、三つ子の巫女…と横溝的な道具立てなのに、いまいち淡々としてオドロオドロがなかったのが残念。 しかし密室のトリックはバカミス的ではあるが、首切りの理由としては斬新で驚いた。この真相に向けてもう少し説得力がほしかった。
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ホラーというには恐怖が足りず、ミステリというほどの説得力はない。探偵役が力不足。少女たちはそれぞれに魅力的なだけに、もったいない気がする。
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「伝奇本格ミステリー」ということですが、因習のおどろおどろしさや家系のドロドロした感じがなく、常に淡々とした展開であまり興味をそそられず、残念。 しかし、探偵によるダミー推理はユニークですし、火炎密室首なし殺人事件の真相はシンプルなのに意外性があって面白いです。その後もちょっとし...
「伝奇本格ミステリー」ということですが、因習のおどろおどろしさや家系のドロドロした感じがなく、常に淡々とした展開であまり興味をそそられず、残念。 しかし、探偵によるダミー推理はユニークですし、火炎密室首なし殺人事件の真相はシンプルなのに意外性があって面白いです。その後もちょっとしたどんでん返しもあり、解決編はなかなかよく出来ていると思います。
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