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ダスト(下) の商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

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2023/11/16
  • ネタバレ

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サイロ三部作の完結編。失ったものは多すぎるが、わずかながら希望が感じられるいいラストだったと思う。 下巻はサイロ17サイドの展開が少し雑に感じて残念だった。脱出組に加わらなかった人たちのフォローとかもう少し欲しかったな。逆に信者たちのエピソードはいらないと思った。 サイロ1サイドはシャーロット中心になり、ほとんど思い入れのないキャラなので戸惑った。その点、さほど出番は多くないけどダーシーは良かったな。 すべての謎が明らかになってスッキリするかと思いきや、さらに謎が深まったこともある。 サイロ40の人たちはガス管を閉じたりとうまく立ち回っていたようなのに、なぜ防護服を改良して外に出ようとしなかったのか?ジュリエット達は廃墟に残された資材であそこまで出来たのに。 サイロ17は毒ガスの代わりにナノマシンが散布されたおかげでソロたちは病気せず、最上階の死体は腐らなかったという。でもソロが昔サーバールームで撃ち殺した死体は??他にもサイロじゅうに骨が転がっていたはず。ナノマシン濃度の問題? 解説が3部作をトライアスロンに例えたり、SHIFTでややダレるとかぶっちゃけてて面白かった。

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2023/07/23
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ウールシリーズをやっと読み終えた。この下巻ではスピード感と緊迫感が復活して、終わりに向かう加速度を感じる。 まあ、こういう終わり方しかないのかな。 愚かな支配者を乗り越えていく開拓者を見た。

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2022/05/12

「WOOL」「SHIFT」「DUST」三部作全6冊ついに完結! 「DUST」は、前作「SHIFT」とうって変わって全編怒涛の展開! 局面がどんどん変化して、ハラハラ感も昇りっぱなし。 「DUST」で描かれるテーマの一つは、相互理解。 それぞれの環境や経験から学習できている下地...

「WOOL」「SHIFT」「DUST」三部作全6冊ついに完結! 「DUST」は、前作「SHIFT」とうって変わって全編怒涛の展開! 局面がどんどん変化して、ハラハラ感も昇りっぱなし。 「DUST」で描かれるテーマの一つは、相互理解。 それぞれの環境や経験から学習できている下地がせず、疑心暗鬼から生まれるまどろっこしさは、文明・文化の違う個人・集団・世界との相互理解の難しさを物語る。 (以下少しネタバレにつき、注意) また、この物語の「神」「宗教」というものに対する考えが、印象的。 「神」とは、自分の信じたい世界であり、誰か(この作品の場合、最初の三人の計画者と人工知能)の作為により自由に生み出す(幻想を抱かせる)ことができると暗示しているのか(ノアの箱舟<サイト>がただ1隻のみ生き残ること、その漂着先も決められていたとすれば……)。 最後の1隻で生存した人々にとっては、自分たちだけが最初から「生き残り」である。 他に滅びた<サイト>のことは知らず、漂着先に用意された楽園も「神の思し召し」となる。 そんな「作為」に抗って自ら道を進む主人公たちの行為は、計画されていない未来。 その先にあるのは「再生」なのか「破滅」なのか……なんてことも、頭に浮かんだ。 けっこう“積み残し”もあるが、「えー!」「どうなっちゃうの?」と、止まらない物語でした。

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2018/07/05

「DUST」(ヒュー・ハウイー:雨海弘美 訳)を読んだ。前作「SHIFT」を読み終わってからずいぶん間が空いてしまったので、あの(けっして愉快とは言えない)世界に戻っていくのにはありったけの気力を掻き集める必要があったのだが、読み始めたら止まらない。しかし長い長い三部作でした。

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2017/04/09
  • ネタバレ

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3 サイロ三部作の最終章。前回までにサイロの背景が明らかになってきて、その後のジュリエットやドナルド達を描いている。 ナノ戦争後に、生存者を支配したかったサーマン達。世界を意のままに形作ろうなんておこがましい。サイロを脱出して、ナノマシン、毒の影響がない世界に出たジュリエット達が力強く生きていく。ダストでは若干だれてる感もあったがなかなか面白い小説。

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2017/01/09

この世界観にケリをつけるためにはこの終わり方しかないのかもしれないけれども、一作目にあたる『ウール』にあったドキドキ感は失われている。

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2016/03/11

ウール、シフト、ダスト、と続いた3部作遂に完結。 サイロ1、17、18が交互に描かれジュリエットを中心に物語は収斂していく。 ウールの主人公であったジュリエットとマーカスとソロが、シフトの主人公であったドナルドとサーマンとシャーロットが、無線を通じて、サイロ間の連絡を 通じて、削...

ウール、シフト、ダスト、と続いた3部作遂に完結。 サイロ1、17、18が交互に描かれジュリエットを中心に物語は収斂していく。 ウールの主人公であったジュリエットとマーカスとソロが、シフトの主人公であったドナルドとサーマンとシャーロットが、無線を通じて、サイロ間の連絡を 通じて、削岩機を通して、複雑に絡み合いサイロは滅亡へと突き進んでいく。 これは一種のディストピア小説なんでしょうか。サイロの滅亡から脱出へ、僅かな人々だけが生き残る。 主人公に近しい人たちも死んでしまう。ジュリエットは恋人を失いシャーロットは兄を失う。一番の悪者サーマンはサイロとともにぺしゃんこになるが。 なんとなくハッピーエンドだが爽快感は薄い。 しかし、こんな突拍子もないストーリーを上下巻で3部作読ませたのだから筆力は有るのでしょうね。 映画化?難し~な~。続編?もういらんな~。

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2017/06/14
  • ネタバレ

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文庫本6冊で大いに楽しませてくれたにしては、ラストが少し雑に感じた。 ハッピーエンド…かな?でもそんなに上手くいくか? 脱力。でもまあ完結まで読めて取り敢えず良かった。

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2015/10/10

面白いんだけどね、あまりにもいろんな謎がそのまま放って置かれ過ぎじゃないか。ページ数もっと増やして、説明に使ってよ。登場人物達も多過ぎじゃないのかね。つまり、核になる人はぎゅっと絞って、謎はきっちり消化して欲しかったね。結局は、ほぼ、世界観だけで読ませるシリーズだった。

Posted byブクログ