評伝・河野裕子 たっぷりと真水を抱きて の商品レビュー
著者が生まれる前のご両親の話の時は、少し堅苦しくこ慣れない文章を読まされている感じが拭えなかったけれど、家族としての母の話となってきたところから、俄然面白くなってきた。子供の目を通して母としての河野裕子の人間像が強烈に浮かび上がってきた。そして最期はやはり涙が止まらなかった。
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読み進めるうちに、確かにこれは評伝というタイトルが正しい、と思うようになった。 有名な大学教授や評論家などではなく、息子さんに評伝を書いてもらえるなんて、河野さんはなんて幸せな人だろう。おそらく天国ですごく喜んでおられるように思う。 息子さんにしか書けなかった、河野さんの素顔。妻...
読み進めるうちに、確かにこれは評伝というタイトルが正しい、と思うようになった。 有名な大学教授や評論家などではなく、息子さんに評伝を書いてもらえるなんて、河野さんはなんて幸せな人だろう。おそらく天国ですごく喜んでおられるように思う。 息子さんにしか書けなかった、河野さんの素顔。妻として、母として、精一杯生きた一人の歌人。惜しみない愛を与え、そして愛された、素晴らしい人生を全うされたと感じた。
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