中流崩壊日本のサラリーマンが下層化していく の商品レビュー
2020年の予想を2022年に読む。 私はアベノミクスには否定的だが、こう中間地点の振り返りを見ると消費増税をするまでは数字的に良かったことがわかった。 著者は元大蔵官僚なので、本書に書かれているロジックは実際の日本の意思決定に近い考え方だと思う。なので、現実で行われてきたさまざ...
2020年の予想を2022年に読む。 私はアベノミクスには否定的だが、こう中間地点の振り返りを見ると消費増税をするまでは数字的に良かったことがわかった。 著者は元大蔵官僚なので、本書に書かれているロジックは実際の日本の意思決定に近い考え方だと思う。なので、現実で行われてきたさまざまな政策の根拠も想像させられた。 本書には先進国のインフレ調整後の平均年収は下がっているというあるが、日本以外はあがってる認識だったため驚かされた。(インフレ調整という考え方がかけていた) たしかに成熟社会と考えると、緊縮財政でインバウンド強化へ向かうのも分かるかもしれない。 他にも多くは本書のとおりに進んだよう感じるが、「先進国はデフレになる」という話については納得感が薄かった。 (価格は需要と供給の問題で成長率とは関係ないんじゃないか) またコロナでしょうがない側面はあったとはいえ、「東京五輪は一流シェフで選手たちをおもてなしするべき」って文章を見て現実はカップラーメンで話題になったなぁと悲しさを覚えた。
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阪神・淡路大震災の起こった1995年、巨額の貿易黒字を背景に起こった未曽有の超円高に際し、アメリカと協調した為替介入に踏み切って危機を脱したその手腕から「ミスター円」と呼ばれた元・財務官の榊原氏。2020年の東京オリンピック以降の日本において、若者の失業や非正規社員の急増によって...
阪神・淡路大震災の起こった1995年、巨額の貿易黒字を背景に起こった未曽有の超円高に際し、アメリカと協調した為替介入に踏み切って危機を脱したその手腕から「ミスター円」と呼ばれた元・財務官の榊原氏。2020年の東京オリンピック以降の日本において、若者の失業や非正規社員の急増によって格差がさらに広がり、「中流」と呼ばれる層が崩壊して行く社会の危険性を読み解く。アベノミクスの恩恵を受けていない大多数の「中流」サラリーマンがこれから直面する「ゼロ成長」社会において、日本が進むべき道を指し示す。
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文字通り、中流がなくなり貧富の格差が拡大することに警鐘を鳴らした一冊。 分析はごもっともだが、それに対する特効薬がないのが残念。
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タイトルと中身があまり関係なく、最後の章にようやく「テーマ」が出てきたが、表面的な、既にわかっていることをおさらいした感じで、対策は「格差を是正するには政府ががんばるしかない」って、なんじゃこりゃ、という感想。深い掘り下げがなく残念。昨日読んだ「最貧困女子」が深く掘り下げすぎてデ...
タイトルと中身があまり関係なく、最後の章にようやく「テーマ」が出てきたが、表面的な、既にわかっていることをおさらいした感じで、対策は「格差を是正するには政府ががんばるしかない」って、なんじゃこりゃ、という感想。深い掘り下げがなく残念。昨日読んだ「最貧困女子」が深く掘り下げすぎてディープな内容だっただけに対照的。
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