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ボクらしく。 の商品レビュー

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2017/04/19

大島薫のフォトエッセイ。 LGBTへの理解ばかりは叫ばれるが、その枠組みに縛り付ける愚が、大島薫の言葉から気づかされる。 あくまでも個人の多様性を見つめていきたい

Posted byブクログ

2015/09/24

著者は26歳の男性。女装した姿でAV女優として働いていた。女装はするが、身体は少年のまま。決して性転換は望まない。「一見カワイイ女の子、でも脱いだらちゃんと男の子」が理想だと語る。  AV業界では「女装男子」「男(おとこ)の娘(こ)」とよばれるジャンルの作品に出演し、男性同性愛者...

著者は26歳の男性。女装した姿でAV女優として働いていた。女装はするが、身体は少年のまま。決して性転換は望まない。「一見カワイイ女の子、でも脱いだらちゃんと男の子」が理想だと語る。  AV業界では「女装男子」「男(おとこ)の娘(こ)」とよばれるジャンルの作品に出演し、男性同性愛者向けの作品にも出演経験がある。  性的指向は「バイセクシャル」で、性自認は「男性」だという。ただ、「カワイイ」という評価を重視していて、副題にも「カワイイ男子の自分づくり」とある。  さて、LGBT、セクシュアル・マイノリティを細分化して名付ける技術は発達している。この著者にも適切な一語があるのかもしれない。しかし、この赤裸々な自叙伝は、そんな分類・体系からもっと自由に生きたいと訴えている。実は、多数派にも同じ願いがあるのではないか。人それぞれ、少しずつ違うのだから、きっとこの願いは共有可能だ。

Posted byブクログ