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薫りの継承(下) の商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2019/06/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

受けの究極のツンデレ。合間にみる攻めの獣のような獰猛さ。そして二人の事実関係。最初に読んだときは受け入れ辛いストーリーでもう2度と読まないだろうとか思っていたのに、ある時ふと引っかかるところを思い出し、上下巻を読み返してみて考察し直すという事を何回か繰り返している。深い。

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2017/04/17

2017/04/15 下巻は忍の奥さんもチラホラ出てきたけど中でも印象的だったのは今までずっと顔は描かれてなかったのに、あのシーンで真正面から描かれていた奥さんの顔が怖い恐い…。 顔から滲み出る嫉妬や悔しさ、忍や竹蔵を見下している感の凄いこと…コワイヨー_(:3 」∠)_ ラスト...

2017/04/15 下巻は忍の奥さんもチラホラ出てきたけど中でも印象的だったのは今までずっと顔は描かれてなかったのに、あのシーンで真正面から描かれていた奥さんの顔が怖い恐い…。 顔から滲み出る嫉妬や悔しさ、忍や竹蔵を見下している感の凄いこと…コワイヨー_(:3 」∠)_ ラストはアンハッピーなの?バッドエンドなの?とウロウロしたけど、私は不思議にストンと落ちた。幸せに暮らせる程甘くは出来てないやな。 いい本に出会えた。中村明日美子先生良いです!

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2017/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今の時代となってはBLという言葉も世間に出回り、同性愛もむしろ認める方向に動いているけど、中村明日美子さんが描くような『耽美』の中では『同性愛』まして『近親』は本当に死にも近い禁忌なのだと思う。それがあのラスト。 兄が弟を遠ざけたのは、近づいたら『禁忌』を犯して全てが崩壊してしまうことを自覚してたからなのだろう。 目隠しをすることで、『弟だとわかっていなかった』と言い聞かせ、弟と交わることへの罪悪感をなくす。 あのラストが耽美らしい、とはわかっていても、やはり別の幸せの形があったのではないか?と思ってしまう(……のはハピエンBLに浸かりすぎたせいだろう) 弟はこれからどうなるのか、 救われるのか 弟×甥という展開も美味しいのでは……と思うのは単に私が叔父甥好きだからですねすみません 次はどの中村明日美子作品を読もうか… レビューを見るとダブルミンツがハピエンそうかな……

Posted byブクログ

2016/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ぶっちゃけラストが好みじゃない・・・・。 死んでエンドというのがどうしても。 地べたはいつくばっても生きる!ってのがよかったなー、と。 だからダブルミンツみたいのが好き。 いやでも、竹蔵に甘えることを決して自分に許さない忍。 盲目的な思慕を寄せる竹蔵。 萌えました。

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2016/03/06

上下巻読了。中村明日美子ひさびさの本格BL。義理の兄と弟の秘め事、といういかにも明日美子らしい感じ。こういう話に中村明日美子の絵はよく合う。また、話はシンプルながら、いろんな視点が交わって面白い。 カラミは毎話あるので、苦手な方はお避けください。

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2016/02/24

上下巻で構成されているこのお話ですが後半は序盤から漂っている淫靡さに加えてドロドロした人間関係も絡んできて余計に背徳的で盛り上がりを見せています。 二人の不毛な交わりがどういう展開を見せるのか、その結末とタイトルの意味…上巻を読んだ後に一気に読み進めてほしいです。

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2015/12/08

僕はノンケの高校3年生の男ですので性癖的な面では受け付けることが出来ませんでしたが内容がとても面白く素晴らしい作品だと感じました。男の色気がムンムンで鎖骨のラインがエロイのなんの、そして性交の最中に漏れる吐息、粘膜の音、全てがエロいと感じました。そして最後の最後で受けと攻めが交代...

僕はノンケの高校3年生の男ですので性癖的な面では受け付けることが出来ませんでしたが内容がとても面白く素晴らしい作品だと感じました。男の色気がムンムンで鎖骨のラインがエロイのなんの、そして性交の最中に漏れる吐息、粘膜の音、全てがエロいと感じました。そして最後の最後で受けと攻めが交代するのも良かったです。そして最後はとても切ないラストでハッピーエンドで終わらせない所が良いなと感じました。

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2015/10/15

上下巻まとめてレビュー。 安定のあすみこてんてー。 耽美、エロ、変態性愛 明日美子先生の作品は「同級生」以前と以降とで趣きが異なるけど、この作品は紛れもなく以前に分けられる、どちらかというと本来の中村先生のスタンスにより近い。 細部に施されたギミックを読み解く作業が明日美子...

上下巻まとめてレビュー。 安定のあすみこてんてー。 耽美、エロ、変態性愛 明日美子先生の作品は「同級生」以前と以降とで趣きが異なるけど、この作品は紛れもなく以前に分けられる、どちらかというと本来の中村先生のスタンスにより近い。 細部に施されたギミックを読み解く作業が明日美子作品の醍醐味でもあるけど、この作品においてはとりわけタイトルに仕込まれた言葉の意味がラスト、結末に辿り着く事で呪いのように、泥の底から土煙を上げてどんよりと浮かび上がってくる 視覚を奪われ、特定の薫りの中で行われる性戯、というある意味使い古された手もムッシュあすみこの手にかかればこのとおり。 めくるめく官能の甘さを読後の苦味でピリリと締める間隙の妙。 匠の技、さすがっす

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2015/10/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結末にはそうだよなと納得してしまった。奥さんの反応はごもっともだが、それすらもこの兄弟の関係の妖しさを際だたせる。書き下ろしの息子も兄のような虚無感の漂う美しさを持っていて、それ故に穏やかに過ごせるようになって欲しいと思ってしまった。最初から最後まで魅せられた本です。

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2015/10/01

兄はすべてを知っていてそれでも竹蔵との秘密の逢瀬を選んだ。自分の息子が混じっている事さえ気付いていた。最期の逃避行も、竹蔵に対するご褒美の様にも取れるが、彼は決して死ぬつもりではなかっただろう。最期の瞬間の綺麗な笑みがまるで竹蔵に「ありがとう、さよなら」と言っている風にも取れるが...

兄はすべてを知っていてそれでも竹蔵との秘密の逢瀬を選んだ。自分の息子が混じっている事さえ気付いていた。最期の逃避行も、竹蔵に対するご褒美の様にも取れるが、彼は決して死ぬつもりではなかっただろう。最期の瞬間の綺麗な笑みがまるで竹蔵に「ありがとう、さよなら」と言っている風にも取れるが、もし彼が死ぬつもり、全てを清算するつもりであったなら、妻に謝罪の手紙を書いた後に行っていたんじゃないだろうか。どんなに狂っていると表現されていても、彼は死のうとして逃避行を選んだのではあるまい。 どちらにも解釈できるだろうが、私はそう思いたい。

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