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保護者対応の技術 の商品レビュー

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2016/03/08

 小学校の先生が書いた、保護者対応の技術について。「まずは笑顔で対応」、「チームで対応」などの基本姿勢から、「ケンカしたとき」、「いじめの噂が流れたとき」、「担任の指導にクレームを言ってきた時」、「宿題の量について苦情を言ってくる時」など、学校生活・授業・友達関係・学校行事におけ...

 小学校の先生が書いた、保護者対応の技術について。「まずは笑顔で対応」、「チームで対応」などの基本姿勢から、「ケンカしたとき」、「いじめの噂が流れたとき」、「担任の指導にクレームを言ってきた時」、「宿題の量について苦情を言ってくる時」など、学校生活・授業・友達関係・学校行事における場面別対応例、最後にトラブルを未然に防ぐ日々の実践について述べられている。  最近の保護者対応の鉄則、というか鉄板が一通り勉強できる。ここは押さえる、これだけは避ける、ということがまとめられていて分かりやすい。おれも何冊かこの手の本は読んで、だいたいは分かっているつもりだけど、「『Aさんがしっかりできるのは、ご家庭での指導が行き届いているからですね』と、保護者のプライドをくすぐりながら、家庭教育の必要性に気付かせていきます」(p.69)というのは、なるほどと思った。傾聴や感謝、だけでなくて「プライドをくすぐる」というのは、テクニックだ。保護者は容認するが「伝染」してしまうような「悪いこと」については、「他の子の見ている前で指導するように」(p.71)して、「周りの子への感化を防ぐ」(同)というのはその通りだと思う。その子についてはあきらめたとしても、指導しているところを見せることはやっぱり必要だよなあ、と思う。あと「自己中心的な保護者は、不満を言えば教師が対応してくれるものだと解釈すると、どんどん身勝手な要求をしてきます」(p.116)ということで、「怒らせないように受け流す」(p.117)ように持っていくことも大切だと分かった。最後に、給食指導はおれはやったことがないから分からないが、好き嫌いがあっても無理強いしない、というのはなんか意外だった。頭ごなしにニンジン食いなさい、みたいな指導はNGというのは、そうなんだーと思った。  小学校向けだが、中高でも基本的なラインについては役に立つと思うので、保護者対応関係の基本についてサッと読みたい時に有益な本。(16/03/08)

Posted byブクログ