1,800円以上の注文で送料無料

歩兵は攻撃する の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/12/18

神は細部に宿る。 50歳にして、強力なドイツ機甲師団を率いて闘った伝説の軍人、エルヴィン・ロンメル元帥。 彼がドイツ国防軍の歩兵部隊若手士官として最前線で闘った、第一世界大戦の記録。 西部戦線などの大きな戦いは、実は数え切れないほどの小さな戦いによって成り立っている。 市街戦...

神は細部に宿る。 50歳にして、強力なドイツ機甲師団を率いて闘った伝説の軍人、エルヴィン・ロンメル元帥。 彼がドイツ国防軍の歩兵部隊若手士官として最前線で闘った、第一世界大戦の記録。 西部戦線などの大きな戦いは、実は数え切れないほどの小さな戦いによって成り立っている。 市街戦であれば、家の一軒一軒、ビルの一階一階を掃討していかなければ、その地点を攻略したことにはならない。 そして、その一つ一つの戦闘を担当するのは、実際に1発1発の弾丸を発射し、銃剣を持って突撃する歩兵部隊。 その、細部を理解し熟知していたからこそ、ロンメル元帥は軍団としての機甲師団を運用し、アルデンヌ他の大きな戦場で勝利を収めてきたに違いない。 この記録は、戦闘の最中に書かれたものでは決してない。 泥だらけになって、塹壕を掘り進め、豪雨の中泥濘の中に身を潜めながら、前線指揮官がノートを書くなどということができるはずはない。 にも関わらず、この克明な記録。 それは、彼がいかに戦場で冷静であったか、そして、細部まで観察対処し、またそれを正確に記憶する能力があったことを物語る。 やはり、ただものじゃないぞ、ロンメル元帥。

Posted byブクログ