市場は物理法則で動く の商品レビュー
【由来】 ・これもamazon関連本。 【期待したもの】 ・ブキャナンなので。 ・もしかして「情報と秩序」の元ネタ? 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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終始、現代の経済学に批判的な論調で進む。物理学の博士号を持つ人間からすれば、そのように言いたくなるような状態なのだろう。 原題はforecastだが筆者が具体的な予測を可能とする理論は示しておらず、物理学のような視点で経済を考えるべきと言っているだけの本である。 現代経済学を疑っ...
終始、現代の経済学に批判的な論調で進む。物理学の博士号を持つ人間からすれば、そのように言いたくなるような状態なのだろう。 原題はforecastだが筆者が具体的な予測を可能とする理論は示しておらず、物理学のような視点で経済を考えるべきと言っているだけの本である。 現代経済学を疑ってみるべきという示唆を得られたという点で有益だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
均衡を前提ではなく、どちらかというと特殊な状況として捉えることが経済社会を理解する前提として方が良いという主張を説いている。特に気象予測と経済予測は近く、この100年の気象予測の進歩に似た形が必要だとしている。 一方ミルトン・フリードマンが主張するような前提の是非はともかくうまく説明できることが重要だとする主張が広まってしまうことになり、本当に重要な時に使えない動学的均衡モデルを数学的に展開することが博士課程で主要なキャリアのコースになっている。 しかし、現実に均衡となるケースは様々な条件が重なった場合に一時的になるものであり、非常に不安定なことが多く、これがあるべき姿であるとは言えない。
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