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その、透明な鎖を の商品レビュー

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2016/01/27

BLならまだしも、この私が何故にTL(しかも一応官能小説枠らしい)を読んだのか。ひとえに…雪緒さん商業デビューおめでとうございます!!!なんとなく文庫かと思っていたら単行本でこれまたビックリ。 ということで、随分昔からお世話になっておりますが、そういえば昔から文章を書かれていたし...

BLならまだしも、この私が何故にTL(しかも一応官能小説枠らしい)を読んだのか。ひとえに…雪緒さん商業デビューおめでとうございます!!!なんとなく文庫かと思っていたら単行本でこれまたビックリ。 ということで、随分昔からお世話になっておりますが、そういえば昔から文章を書かれていたし、自分の書く文章についても感想など下さったり、きちんと言葉に対峙してくださる貴重な方です。 正直、個人的には限りなくTLは読まないに等しいというか、むしろ苦手なジャンルな上に「女性」に嫌悪感にも似たものすら感じるのだけれど、事前に知っている人の文章であるという安心感があったとはいえ、雪緒さんらしい静かで透明な文章は、そんな嫌悪感を凌駕して、タイトルや表紙のイメージそのままだなぁというのが、とても素直な印象。 とはいえ、ただの青春恋愛小説のようなキラキラしているだけでもなく、その手のシーンは夏の湿度を感じるような熱があるし、なかなか複雑な流れからの異色なオチ。携帯小説ということもあってか、それなりに絡みは直接的な表現を入れたほうが良いのかもしれないけど、それを差っ引くと、雰囲気としては橘紅緒さんを思い出す。 あんまり感想に他の作家さんを出すのは憚られるのだけど、自分のような人間でもちゃんと読めたので、もし同じような方で気になられた方は是非に。

Posted byブクログ