ラスト・オブ・カンプフグルッペ(Ⅳ) の商品レビュー
この本にあるカザーク部隊の一覧表には指揮官として「ベーゼラーガー」とあるのは講談社版のベルトルトの訳本にあるフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵らしいが、せっかく「続」で取り上げたのだから誰かが分かるように書かないのか? プラハの蜂起で鎮圧に向かうダス・ライヒ師団が住民にバ...
この本にあるカザーク部隊の一覧表には指揮官として「ベーゼラーガー」とあるのは講談社版のベルトルトの訳本にあるフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵らしいが、せっかく「続」で取り上げたのだから誰かが分かるように書かないのか? プラハの蜂起で鎮圧に向かうダス・ライヒ師団が住民にバリケードの除去を強要した事がさらりと出て来る。「ナチ・ドイツ最後の8日間」に同じような事が書かれているので間違いなさそうだ。こういう事をしていては人心の獲得など出来ないのだが、もうドイツの敗北が目の前にあるのでする必要がなかったのだろうか?有名どころやたまたまハリウッド映画の素材となった場合は別としてドイツ軍や武装SSによる戦争犯罪や「ユダヤ人問題の最終的解決」への関与を触れない人が取り上げたものだ。気がつかなかったのだろうか? それにしても何故、パウル・カレルの共著「捕虜」でユーゴスラヴィアの尋問収容所での出来事の主要証言者だったゲルハルト・ヘンケ少将について正反対な事を書くのか?この本は明らかに大木毅も読んでいないらしいが、ドイツ軍による戦争犯罪について書かれた章があるのが不愉快なので読んでいないのだろうか?
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今度は、戦争末期の南部、あるいは、西部を中心とした話で、悲しいコサック部隊の末路、あるいは、再度今度はドイツを裏切ったロシア義勇兵師団の話など、かなり、悲しい話が多いです。でも、このような絶望的な状況でも、あがいているドイツの様子を見ると人間とは、すばらしいと思ってしまう。
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