ナチスと自然保護 の商品レビュー
自然保護というのはある種のトレンドがあり(今ならSDGs),ナチス時代もその例外ではない。本書では自然保護活動と当時の政治との関係がまとめられている。
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※信州大学農学部環境学生委員会メンバーのみなさんによる推薦文です※ 本書は第二次世界大戦時のドイツ環境保護運動を題材に「権力との付き合い方」を取り上げている。あまり知られていないが、ナチス政権と自然保護運動は密接な関係にあった。 しかしその結果自然保護主義者たちは「自分たち...
※信州大学農学部環境学生委員会メンバーのみなさんによる推薦文です※ 本書は第二次世界大戦時のドイツ環境保護運動を題材に「権力との付き合い方」を取り上げている。あまり知られていないが、ナチス政権と自然保護運動は密接な関係にあった。 しかしその結果自然保護主義者たちは「自分たちの目標に有利である限り、いかなる法的条項も、ナチス政権とのいかなる協調関係も問題なし」という政治哲学に基づいて行動してしまう。本来ファシストなどではなかった彼らはナチスに迎合し、自分たちの意見と異なる場合にも口をつぐみ、大規模虐殺の共犯者になってしまった。 自分たちに好意的な権力は魅力的である。しかしだからこそ、手を結んだ場合のリスクを考える必要があるのだ。環境保護に関わらず、すべての運動や組織運営において常に留意すべき問題を本書は訴えている。登場人物が少し多いことと歴史の知識が必要となるが、大学生の間に読んでおいて損はない一冊である。 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB1913830X
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ナチスと自然保護: 景観美・アウトバーン・森林と狩猟。フランクユケッター先生の著書。ナチスというと世界的な大惨事を引き起こした悪人たちというイメージが強いけれど、自然保護や環境保護、森林保護についての先進的な政策を推進していたという実像もあった。自分のつたない知識や常識の範囲内で...
ナチスと自然保護: 景観美・アウトバーン・森林と狩猟。フランクユケッター先生の著書。ナチスというと世界的な大惨事を引き起こした悪人たちというイメージが強いけれど、自然保護や環境保護、森林保護についての先進的な政策を推進していたという実像もあった。自分のつたない知識や常識の範囲内で、あれは悪い、これは良い、と上から目線で一刀両断に決めつけてしまうような傲慢な態度では何も得るものはなくて、謙虚な姿勢で本から学ぶことの意味を再認識させられました。
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ナチスの時代から環境意識に対してはドイツは先進国である。 このドイツと日本の自然環境への関心、意識の違いの大差、元から自然環境への意識が高いドイツ 何が違うのだろうか? どうして日本はこんなに環境への意識、取り組みが遅れているんだろうなぁ。 どうしたらこれだけの意識が持てるんだろ...
ナチスの時代から環境意識に対してはドイツは先進国である。 このドイツと日本の自然環境への関心、意識の違いの大差、元から自然環境への意識が高いドイツ 何が違うのだろうか? どうして日本はこんなに環境への意識、取り組みが遅れているんだろうなぁ。 どうしたらこれだけの意識が持てるんだろう。
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