助太刀09(1) の商品レビュー
被害者遺族の代わり、助太刀人が凶悪犯に仇討ちするお話。 犯人に復讐しても、亡くなった人がかえってくるわけではないけど、 もし、自分の大事な人が殺されてしまった時。 加害者が反省の色も見せなかった時。 私も復讐を望むと思います。 毎日どこかで誰かが殺されている中で、自分もいつ...
被害者遺族の代わり、助太刀人が凶悪犯に仇討ちするお話。 犯人に復讐しても、亡くなった人がかえってくるわけではないけど、 もし、自分の大事な人が殺されてしまった時。 加害者が反省の色も見せなかった時。 私も復讐を望むと思います。 毎日どこかで誰かが殺されている中で、自分もいつ被害者/被害者遺族になるか分かりません。とても考えさせられる作品でした。
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最近アンダーグラウンドな方法の復讐モノが流行っているが、コレは社会的に認められた仇討制度の話。 復讐モノの中では一番グロくなく、読みやすく、ちゃんと少年漫画している。 社会派なテーマなだけにこの先どう話を持っていくのか、重いストーリーになるのか期待したい。
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正直、エグい。読んでいる途中で、気分が悪くなってしまう人が出るかもな。描写そのものがリアルってのもあるが、ストーリーが重い、かなり ただ、この作品は確実に人気が上がるだろうな、これから 絵が上手いから、ストーリーの構成がしっかりしている、そんな最低限のレベルを十分にパスしているっ...
正直、エグい。読んでいる途中で、気分が悪くなってしまう人が出るかもな。描写そのものがリアルってのもあるが、ストーリーが重い、かなり ただ、この作品は確実に人気が上がるだろうな、これから 絵が上手いから、ストーリーの構成がしっかりしている、そんな最低限のレベルを十分にパスしているってのもあるが、何より、テーマが今の社会にピッタリだからだ あくまで、個人的な意見に過ぎないが【仇討法】、私は賛成だ。勝手な想像だけど、きっと、被害者遺族は、ほんの一瞬にしろ、家族が受けた苦しみを、加害者にも味あわせてやりたい、と思ってしまうはずだ。けど、自分が手を血で汚せば、失った家族との思い出も穢されてしまうし、何よりも、加害者と“同じ”になってしまうのは絶対に嫌だ、とも。だからこそ、自分達の痛みに同調の意志を示してくれる、悪を裁く悪に結果を委ねたい、そんな人間らしい感情をリアルに、ここまで描けるか、岸本先生 物品が豊かとなり、技術が発展したからこそ、人の生活は便利になった。それ故に、人間の心は闇は深くなるだけでなく濁ってしまい、醜い怪物が次から次に生まれていき、そいつらが起こす事件の残虐性が強まってしまった、と思う。そんな人の皮を被った化け物だらけの現代社会に警鐘を鳴らすかのような作品だ、この『助太刀09』は また、この作品の魅力的な点は、下手をすれば人権団体から非難されかねないテーマに挑んだ先生の度胸だけでなく、主人公とも言える優二の人間性だ。助太刀人として、最初から完璧に到っておらず、多くの仇討を引き受けていく中で、自分に足りないモノ、助太刀人に必要な要素に気付かされていき、助太刀人としてだけでなく、人間的にも少しずつ成長していく、未熟感が実に好い 漫画読みとして恥ずかしい限りだが、岸本聖史先生と岸本斉史先生が双子の兄弟とは知らず、岸本斉史先生がペンネームを変えて描いているのかな、と勘違いしていた時期がある、私には。ただ、この『助太刀09』を読んでみて、やっぱ、聖史先生と斉史先生は違う漫画だな、と思えた。漫画家としての優劣とか、そう言う訳じゃ無く、聖史先生だからこそ、斉史先生が描けない事を描ける、そんな当たり前の事が判った 絵柄が似ているのは、やっぱり、二人が互いを、他の漫画家以上にライバルと思い合っているからだろう。この酷似性は、どちらも切磋琢磨してきた証拠だ。きっと、相手に勝つ為に絵柄を変える事も出来たんだろうけど、それはどちらにとっても、負けとか逃げじゃなく、自分をライバルと思ってくれている相手の信頼を裏切るに等しかったんだろう どの話も、自分が選んだテーマと堂々と向き合っているモノばかりだが、個人的に岸本聖史先生の地力の高さを勝手に感じたのは、同日発売の2巻に収録されている、同じ話を違う視点で描いたmirror:3 side-b「功太」だ。憎めない悪人から、本当の意味で「共感する」大切さを教えられ、自分の殻に亀裂を入れた彼が今後、優二の傍で、どう変わっていくのか、優二の体と心の傷の謎がどう明かされていくのか、と言う点と同じように楽しみだ この台詞を引用に選んだのは、理不尽な悪に対する静かな怒りが生む迫力で、一気に背筋が凍ったからだ。被害者の哀しみも怒りも、悪人と言えど命を無慈悲に奪う覚悟、それら全てが、この一言に詰まっている。余計な飾りをつけず、読み手にインパクトを感じさせる台詞を、キャラクターに自然に言わせてこそ、漫画家の力の見せ所だろう
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