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人種差別から読み解く大東亜戦争 の商品レビュー

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2020/03/23

併合を植民地支配とあっさり言ってるところとか若干気になるが。 西洋文明の傲慢さ。 そこに、西洋文明の土俵に上がって文句つけたかつての日本。 戦争の原因はそれだけではないが、その日本を心底西洋文明が怖がったことは事実であったろう。 まー。 本の趣旨が、先の大戦について我が国、...

併合を植民地支配とあっさり言ってるところとか若干気になるが。 西洋文明の傲慢さ。 そこに、西洋文明の土俵に上がって文句つけたかつての日本。 戦争の原因はそれだけではないが、その日本を心底西洋文明が怖がったことは事実であったろう。 まー。 本の趣旨が、先の大戦について我が国、我々のじいさんばーさんがやったことに、いつまでも頭下げてうなだれてる必要はないんだ、決して正しかったとは言わないが、卑屈になる必要はないっていうのが本の主張か。 ナチスとは違うんだと、補記まであるしね。

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2018/08/28

人種差別が大東亜戦争の導火線となったことを知らない日本人が大半であろう。私もそうだった。「どうしてこれほど大切な歴史を学校で教えないのか?」という率直な疑問が強い怒りと共に湧いてきた。 https://sessendo.blogspot.com/2018/08/blog-post...

人種差別が大東亜戦争の導火線となったことを知らない日本人が大半であろう。私もそうだった。「どうしてこれほど大切な歴史を学校で教えないのか?」という率直な疑問が強い怒りと共に湧いてきた。 https://sessendo.blogspot.com/2018/08/blog-post_28.html

Posted byブクログ

2015/09/27

日本人に対する人種差別がいかにひどいものであったかについては本書で非常に深く理解することができる。また、太平洋戦争(私はあえて大東亜戦争という表現はしない)の起きた理由であるという筆者の主張も、否定はできないと思う。ただ、単独の理由ではないと思う。 戦争に大義はあったという筆者の...

日本人に対する人種差別がいかにひどいものであったかについては本書で非常に深く理解することができる。また、太平洋戦争(私はあえて大東亜戦争という表現はしない)の起きた理由であるという筆者の主張も、否定はできないと思う。ただ、単独の理由ではないと思う。 戦争に大義はあったという筆者の主張も理解するが、大義があるからといって、戦争が肯定されるものではないだろう。

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2015/09/17

大東亜戦争と呼ぶ人はあの戦争を肯定的に捉えており。太平洋戦争と呼ぶ人は、否定的に捉える人であるというイメージがある。 ナチスがユダヤ人のジェノサイドを国策の中心に据えて国家運営を行ってきたのに対して、日本は人種平等の理念を掲げてきた。 ナチスのユダヤ人虐殺は戦争犯罪ではない。...

大東亜戦争と呼ぶ人はあの戦争を肯定的に捉えており。太平洋戦争と呼ぶ人は、否定的に捉える人であるというイメージがある。 ナチスがユダヤ人のジェノサイドを国策の中心に据えて国家運営を行ってきたのに対して、日本は人種平等の理念を掲げてきた。 ナチスのユダヤ人虐殺は戦争犯罪ではない。戦争に関係ないユダヤ人を全て殺戮しつくそうとした。 絶滅こそがナチスの目的だった。 日本軍が行ったのは戦争犯罪。

Posted byブクログ

2015/08/16

先の戦争に突入した理由を解説した本は何冊も出ていると思いますが、この本の観点(人種差別)から書かれた本には私は初めて出会いました。確かに日本は負けたので、今では、経済的に勝てるわけない戦争になぜ突入したとか、軍部が独走して制御できなかった、とか聞きます。 しかし、この本で書かれ...

先の戦争に突入した理由を解説した本は何冊も出ていると思いますが、この本の観点(人種差別)から書かれた本には私は初めて出会いました。確かに日本は負けたので、今では、経済的に勝てるわけない戦争になぜ突入したとか、軍部が独走して制御できなかった、とか聞きます。 しかし、この本で書かれていたように、そもそも、日本国民が応援していたから、あのような大それたことを軍部もできたのではないでしょうか。 私がその様に思っていたのは、小学校の時の担任の先生が、あの開戦の日のニュースを聞いて、本当に嬉しかった、ということを言っていたからです。 その先生の気持ちが、この本を読むことで少しわかったような気がしました。この本に書かれているポイントは私にとっては新鮮で心に残るものでした。 以下は気になったポイントです。 ・騙した指導者と、騙された国民、このような単純な二項対立は成立しない。明らかに当時の日本国民は戦争を支持し、マスメディアも開戦を熱烈に支持していた。この歴史的事実が忘れ去られようとしている(p5) ・大東亜戦争とは、昭和16年に内閣閣議決定で決められたもの。しかし問題点として、シナ事変(日中戦争)も含めて呼ばれている(p21) ・アメリカが「太平洋戦争」に置き換えるように指示したのは、大東亜戦争が、大東亜会議と関係あるように思われ、日本が掲げた「人種平等」の理念を思い起こさせるから(p21) ・日独伊三国同盟では、日本がアメリカに宣戦布告しても、ドイツは同時にアメリカに宣戦布告しない事態もあり得た。(p26) ・昭和天皇は、大東亜戦争の遠因が、ベルサイユ条約の中に存在していると指摘している。また、人種平等案について、カリフォルニア州の排日移民法の存在も言及している(p33、37) ・明治維新とは不思議な革命、特権階級に属する武士たちが、自分達の特権を捨てるために敢行した奇妙な革命であった(p35) ・古代ギリシアの民主主義では、成人男子の市民の間におけるもの、すべての人間が平等に扱われていない(p43) ・欧州の文明が優れていたというより、その発明した武器が他の文明を圧倒していた(p51) ・大東亜戦争が勃発したとき、多くの国々が「人種平等」の理念は一笑に付した(p58) ・欧州では、飲茶の風習が広がり、大量の砂糖が必要となった。この栽培のために、プランテーションで労働力を確保するために、アフリカ黒人奴隷が注目された(p62) ・欧州人は、直接アフリカ人を捉えるのではなく、現地の有力者と結び、自分達は手を汚さない。当初は重罪人であった、重罪人は奴隷にされて罪を償うという文化がアフリカで存在していた(p62) ・アメリカで奴隷制度が廃止されたのは、南北戦争以降、1865年以降。リンカーンは、奴隷解放の父、と呼ばれるが、彼自身は露骨な人種差別主義者であった。(p64、65) ・秀吉は、ポルトガル人が日本人を奴隷をして売買していることに憤りを感じた政治家であった(p93) ・1571年3月12日付で、ポルトガル王(ドン・セバスチャン)は、日本人奴隷の売買を禁じる勅令を発している(p96) ・フィリピンのイエズス会に対して、コエリョ(準管区長)は、日本を侵略するのではなく、日本国内に存在したキリシタン大名を応援するための軍隊派遣を要請した(p105) ・オランダは、オーストラリアを不毛の地としたが、イギリスは流刑囚をアメリカ大陸へ送っていたが、1776年の独立により送り先を失ったので、オーストラリアに目を付けた(p165) ・アメリカ大統領ウィルソンが提唱した「民族自決」の概念により、ポーランド、フィンランド、バルト3国は独立したが、これはアジアに適用されなかった(p193) ・我々の父祖は、何の理由もなく戦争を始めたわけではない、日本が大義としてあげた、人種差別撤廃、植民地支配の打倒は、度重なる日本人への侮辱に対する憤りに端を発したものである(p202) 2015年8月16日作成

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