機内サービス の商品レビュー
気軽に読めるCAの官能接客サービス
経営不振の打開策としてお色気サービスに活路を求めた子会社に出向となる親会社のエースCA【美里】28歳から話が始まることもあって一応のメインヒロインと呼べるのだが、実際には33歳のお局様的ベテランの先輩や、22歳&21歳という2人の後輩を含めた計4人のCAによる悩殺機内サービスが順...
経営不振の打開策としてお色気サービスに活路を求めた子会社に出向となる親会社のエースCA【美里】28歳から話が始まることもあって一応のメインヒロインと呼べるのだが、実際には33歳のお局様的ベテランの先輩や、22歳&21歳という2人の後輩を含めた計4人のCAによる悩殺機内サービスが順に並んだ内容である。新聞連載だったのを単行本化しているので、その意味からも日替りならぬ章替りなヒロイン達による連作短編形式と言える。 そして、その機内サービスはまさに男の桃色願望妄想たる官能ファンタジーとしてイイ感じに程良くお下劣。ただ、CAからの誘惑アプローチは思いのほか少なく、どちらかと言えば「いやらしいことにもお応えします」との方針に期待している乗客達が好き勝手に振る舞っている印象であり、CA側も(美里を除いては)当初より想定内と言うか慣れてしまっているような、そんな様子である。まぁ、社是として前向きに取り組んでいるとも言えるのだが、それでいてチャンス到来となればちゃっかり摘み喰いも辞さないしたたかさも前向きなCA達である。 そんな状況なので乗客からの理不尽な要求に困惑する美里を尻目にどんどんお応えしようと努める先輩の半ば有無を言わせぬ指揮の元、後輩達も動き出し、美里も渋々ながら従っていくという構図が各エピソードの基本進行。本来がスポーツ新聞の読者向けなのでライトな、つまりは良い意味でお気楽な分かりやすさで進んでいく。逡巡したり躊躇ったりしつつも次第に感じ始め、昂りを覚えては淫らスイッチが入って興奮していく官能描写となるが、4人のCAそれぞれのキャラに沿ったストーリーやシチュエーションによってバラエティ豊かな雰囲気もある。ただ、裏を返せばヒロインが固定していないことによる散漫な印象とも言えるのは痛し痒しなところか。 美里の登場比率がもう少し高ければ良かったのかな?と思うが、それだけに懇願されて筆下ろしをしてあげる第四章は美里の年上お姉さん的な誘惑成分が際立っていたように思う。
DSK
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