季節はうつる、メリーゴーランドのように の商品レビュー
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(内容) 奇妙な出来事に説明をつける、つまり、「キセツ」。夏樹と冬子は高校時代、「キセツ」を同じ趣味とする、唯一無二の存在だった。しかしそれは、夏樹の秘めた恋心の上に成り立つ、微妙な関係でもあった。天真爛漫で、ロマンチストで、頭は切れるのにちょっと鈍感な冬子。彼女への想いを封印し...
(内容) 奇妙な出来事に説明をつける、つまり、「キセツ」。夏樹と冬子は高校時代、「キセツ」を同じ趣味とする、唯一無二の存在だった。しかしそれは、夏樹の秘めた恋心の上に成り立つ、微妙な関係でもあった。天真爛漫で、ロマンチストで、頭は切れるのにちょっと鈍感な冬子。彼女への想いを封印したまま大人になった夏樹は、久々に冬子と再会する。冬の神戸。バレンタインのツリーを避けて記念写真に収まるカップルを見て、冬子は言った。「キセツ、しないとね」謎を乗せて、季節はめぐる。はじけるような日常の謎、決して解けない恋愛の謎。夏樹の想いの行方は…。「珈琲店タレーランの事件簿」の著者が描く、究極の片想いミステリ。 (感想) 日常の謎の物語に触れたのは、岡崎さんのタレーランが最初だったから少しひいきめにしてるかもしれないですけど… 岡崎さんって心理描写が繊細だし、文一つ一つが綺麗なんですよね。 あとタレーランに引き続き、最後に読者を驚かすトリックを仕掛けるんだけど…今回もやられました( 久々に岡崎琢磨さんの読んだから感覚鈍ってたのもあって、伏線の回収しきれずやられた感です苦笑 )
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読書記録です。まだの人は読まないでね。 ややこしや~レンアイするにもマニュアルとか取扱説明書が必要なのか?とおばちゃんは薄ら寒くなってしまう…くどくど考える前にわかってるんなら素直になって動け!と尻を蹴飛ばしたくなるような内容でした。 こうやって、自分の気持ちにもいろいろ説明つけなきゃいけないなんて、生きにくいだろうなぁ。実り多いオータムが一番素直で共感持てた!いや、それが普通なんだけど。
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あとがきに「いかなる印象であれ、読まれた方の記憶に残るような作品になっていれば幸いです」とある。 はい。めっちゃ残りました。最低、最悪な本としてw 読んでて、ウザいし、キモイ。おまけに読後感サイアク。 共感度ゼロ。そして・・・いや、もうどうでもいいですw コワいわー、コワいわー、...
あとがきに「いかなる印象であれ、読まれた方の記憶に残るような作品になっていれば幸いです」とある。 はい。めっちゃ残りました。最低、最悪な本としてw 読んでて、ウザいし、キモイ。おまけに読後感サイアク。 共感度ゼロ。そして・・・いや、もうどうでもいいですw コワいわー、コワいわー、こいつらコワいわー・・・。 11頁の終わりで投げ出そうと思い、途中何度か投げ出しそうになりながら、なんとか読み切った第一話の終わりで、また投げ出したくなる、という繰り返しを、耐えて、耐えて、耐えて、最後まで読み切った自分を褒めてあげたい!と同時に、投げ出して正解だったんだ~~~!!!という後悔の念しきり・・・。 さあ、気になった「あなた」! 「記憶に残る作品」をどうぞ!!www
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「キセツ、しないとね」 ー冬子 奇(キ)妙な出来事に説(セツ)明をする =キセツをする 夏樹と冬子の関係に、第三者からみたらイライラしたけど…二人だけの世界は少し羨ましいとも思いました。
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好きになる気持ちだけはどうしようもないもので…同性だったら一生の友になるくらいなのにどうしてこんな結末になるのだろう。どこへも行けないメリーゴーランドみたいで7年はちょっと長すぎてつらい。 でも1番せつないのはあとがきです。
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「奇」妙なできごとに「説」明をつける、「キセツ」を巡る日常の謎ミステリ。主人公たち二人の微妙な関係もあって、切なさを感じさせられる恋愛ミステリという側面もあるのですが。 ……案外甘くないです。むしろ苦い。苦すぎる。まあこれで甘ったるい感じにされると腹が立って仕方なかったと思うので...
「奇」妙なできごとに「説」明をつける、「キセツ」を巡る日常の謎ミステリ。主人公たち二人の微妙な関係もあって、切なさを感じさせられる恋愛ミステリという側面もあるのですが。 ……案外甘くないです。むしろ苦い。苦すぎる。まあこれで甘ったるい感じにされると腹が立って仕方なかったと思うので、個人的にはこれで良かったと思いますが。「切ない片想いミステリ」の惹句に引っかかった人はもやっとしてしまいそうです。 あと、奈良県人としては、舞台のモデルとなったあの場所になんともいえない感慨がひしひしと湧いてしまいました。これが一番切なかったかもなあ。
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★2015年8月29日読了『季節はうつるメリーゴーランドのように』岡崎琢磨著 評価B 初めて読む岡崎琢磨氏の作品。高校1年生からの福岡出身の同級生である男女の約8年にわたる付き合いの軌跡を描く作品。 何気ないストーリーの中にそうそう、そんな感じ分かる!という共感させるところを多分にもつ岡崎氏の持ち味は評価出来るが、もう少しひねりすぎずに、プロを感じさせる物語が作れると良い作家になるような気がする。 高校1年生から同級生としてどこかでお互いを意識しつつも、とうとう高校時代には親しく付き合うことはなかった夏樹と冬子。夏樹は京都の大学、冬子は神戸の大学に進学。大学も卒業し、お互いに就職した頃にふとしたことから連絡を取るようになる。二人の間でしか通じないキーワード、キセツ。それは、奇妙な出来事に説明を付けること。 知り合ってから8年が経っても、結局決して交わることのなかった夏樹と冬子の関係。夏と冬の対局。一緒に乗りたくても乗れなかったメリーゴランド。
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+++ 奇妙な出来事に説明をつける、つまり、「キセツ」。夏樹と冬子は高校時代、「キセツ」を同じ趣味とする、唯一無二の存在だった。しかしそれは、夏樹の秘めた恋心の上に成り立つ、微妙な関係でもあった。天真爛漫で、ロマンチストで、頭は切れるのにちょっと鈍感な冬子。彼女への想いを封印した...
+++ 奇妙な出来事に説明をつける、つまり、「キセツ」。夏樹と冬子は高校時代、「キセツ」を同じ趣味とする、唯一無二の存在だった。しかしそれは、夏樹の秘めた恋心の上に成り立つ、微妙な関係でもあった。天真爛漫で、ロマンチストで、頭は切れるのにちょっと鈍感な冬子。彼女への想いを封印したまま大人になった夏樹は、久々に冬子と再会する。冬の神戸。バレンタインのツリーを避けて記念写真に収まるカップルを見て、冬子は言った。「キセツ、しないとね」謎を乗せて、季節はめぐる。はじけるような日常の謎、決して解けない恋愛の謎。夏樹の想いの行方は…。「珈琲店タレーランの事件簿」の著者が描く、究極の片想いミステリ。 +++ 第一話 冬 記念写真小考 第二話 春 菜の花、コスモス、月見草 第三話 夏 夏の産声 第四話 秋 夢の国にてきみは怯える 最終話 冬 季節はうつる、メリーゴーランドのように +++ 夏樹と冬子の交わらない恋物語を軸に、身の回りの、あるいは出先で出会った謎を解き明かす物語である。恋物語も巧みに謎の一部に織り込まれているのでなおさら興味を惹かれる仕組みである。ただ、この二人の恋の経過には納得しきれない部分もあって、すっきり腑に落ちるというわけではないのだが。結局は誰もしあわせにはならなかった気がしてなんだか残念。ことに亜季さんは、「キセツ」には必要な人であっても可哀想である。個人的にはラストでみんながしあわせになってくれたらもっと愉しめた一冊かもしれない。
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奇妙な出来事に説明をつける、つまり、「キセツ」。 夏樹と冬子は、高校時代、「キセツ」を同じ趣味とする、唯一無二の存在だった。 しかしそれは、夏樹の恋心を封印した上で成り立つ、微妙な関係でもあった。 天真爛漫で、ロマンチストで、頭は切れるのにちょっと鈍感な冬子。 彼女への想いを秘め...
奇妙な出来事に説明をつける、つまり、「キセツ」。 夏樹と冬子は、高校時代、「キセツ」を同じ趣味とする、唯一無二の存在だった。 しかしそれは、夏樹の恋心を封印した上で成り立つ、微妙な関係でもあった。 天真爛漫で、ロマンチストで、頭は切れるのにちょっと鈍感な冬子。 彼女への想いを秘めたまま大人になった夏樹は、久々に冬子と再会する。 冬の神戸。バレンタインのツリーを避けて記念写真を撮るカップルを見て、冬子は言った。 「キセツ、しないとね」 謎を乗せて、季節はめぐる。 はじけるような日常の謎、決して解けない恋愛の謎。 夏樹の想いの行方は……。 若き才能、岡崎琢磨が描く、新たなる恋愛ミステリの傑作。
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