ゆがみちゃん コミックエッセイ の商品レビュー
借りたもの。 機能不全家族のケースを全て詰め込んだような家庭――新興宗教を押し付ける祖母、暴言で子供を威圧する父、兄妹差別をするアルコール依存症の母、家族がいない所でいじめる兄(ギャンブル依存症になって、物語の途中からはフェードアウト)――の中で生活するゆがみちゃん。 普段から罵...
借りたもの。 機能不全家族のケースを全て詰め込んだような家庭――新興宗教を押し付ける祖母、暴言で子供を威圧する父、兄妹差別をするアルコール依存症の母、家族がいない所でいじめる兄(ギャンブル依存症になって、物語の途中からはフェードアウト)――の中で生活するゆがみちゃん。 普段から罵声を浴びせられ、人格否定され、「お前が悪い!」と言われるだけのコマの連続…それがゆがみちゃんの日常なのだが……に胸が締め付けられる。 …読むのが辛い。誰もゆがみちゃんに寄り添わない。 家族だけでなく、他人も。 幼少の頃から不満をぶつけるサンドバック、負の感情のゴミ箱として、支配・コントロールしようとゆがみちゃんにあたるという……極限状態の中でよく自身の置かれた状況を冷静に見て、自分の力と周りの人の力を借りて毒家族から脱出したことに、最高級の賛辞を送りたい。 毒家族育ちあるあるだが、周囲の良好な家庭に育った人間に理解されない問題も触れている。 「理解してもらえる」家庭では「理解してもらえない」家庭があることを、理解できない。その常識が通用しない世界だという事を。 結婚の際、ゆがみちゃんは電話越しに実家の異常さを聞いてもらう事で理解を得ていた。義両親は良い人で“世間体”なるものに囚われず、ゆがみの涙を見て納得していた。 田房永子『母がしんどい』( https://booklog.jp/item/1/404602884X )に感銘を受け、毒家族から受けた“毒”の克服のために、自身の内面を見つめなおしてゆく。昇華の過程も丁寧に描いていた。 哀しいことに、毒家庭の渦中にいる人全てが、一様に彼女の様に行動できる訳では無いと思う。 少なくとも、毒な家庭から脱出する事、そして自分を見つめ直す事が克服の肝なのだと思った。
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兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。罵声や暴力によってわが子をコントロールしようとする父。 新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。 大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの...
兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。罵声や暴力によってわが子をコントロールしようとする父。 新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。 大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの価値を見つけ出し、自らの手で解毒していく戦いを描く、衝撃のコミックエッセイ。 自らの力で毒親の毒を解読し、毒親から離れ、歪められた人格を補完し、明るい明日に踏み出すまでの激闘録。 間に挟まれる毒親対策などためになる知識も満載です。 夫や友人に毒親や家族についての話をしても共感されないことや毒親と同じ八つ当たりやアルコール依存症をしている不安定な自分に向き合う過程で、田房永子さんの「母がしんどい」を読み自分が毒親と戦った経験を漫画化するために自己分析するくだりは、圧巻です。 自分の過度な完璧主義や他者との境界線が曖昧な人間関係などの問題と向き合い解決するくだりは、そのまま似た悩みを持った人にも参考になる記述です。 毒親について無理解な夫や「家族はすばらしい」と称賛する風潮や「親は正しい」という先入観や罪悪感に付け込む毒親のマインドコントロールを、当事者からの問題提起によって解消するために描いただけあって、毒親を中心とした虐待のループ、毒親に虐待された影響、毒親対策など分かり易く描いた毒親に馴染みのない読者にも初心者向けのコミックエッセイとして読めます。
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劣悪な家庭環境で育った子供を救えるのは、第3者しかいないのだと思った。ゆがみちゃんのように、家族に違和感を覚えることができる子供は、ほんのひとにぎりしかいないと思った。
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最近読んだばかりの本なのですが、著者さんは本当によく頑張ったなと感じています。大変な家族環境の中で、自分のことを冷静に客観的に見ることができて、本当に本当に強さを感じました。著者さんはまだ若い方だと思うので、自分の両親の介護問題に直面するのはまだ先だとは思いますが、どのような状況...
最近読んだばかりの本なのですが、著者さんは本当によく頑張ったなと感じています。大変な家族環境の中で、自分のことを冷静に客観的に見ることができて、本当に本当に強さを感じました。著者さんはまだ若い方だと思うので、自分の両親の介護問題に直面するのはまだ先だとは思いますが、どのような状況であっても著者さんが選んだ人生を自身を持って歩んで行くことができれば、読者として嬉しいと感じました。(願わくば、著者さんの配偶者が、より機能不全家族に対する理解が出てくれば良いなぁとも感じました。)
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タイトル通りの内容 ストーリーで読ませるということはなく、ひとり語り的な理屈の描写がかなり長々続く。 多分、ネット上で少しずつ発表したから読者がいたのだろう。まとめて読むと、とても読みにくい割に内容が薄い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者が毒家族との生活を脱出し、新しい生き方を見つけるという筋立てのエッセイ。 毒家族と銘打っているとおり、著者の家族は母だけでなくみんな変。 叔母夫婦が普通の人だったことが著者が早くから家族の異常さに気づく役割を果たしていることがよく分かる。同時に「普通ゆえに分かり合えない」というのもありありと描かれていて、読んでいて切ない。 全体的なタッチは啓蒙というよりナラティヴな印象で、心理描写の比喩がやや独特。 救いのあるハッピーエンド風にまとまっていてそれはそれで読み物としてはよいのだが、父母に対しては「あの人達も大変だったんだ」式のファンタジーを読み込んでいて、それ言っちゃったら毒親概念必要なくない?という気がしなくもない。
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“私は私なんだ 私が過去に感じた 悲しみや怒りや憎しみは 素直に肯定していいんだ 自分自身の感情を 否定しなくていいんだ” “小さい頃から こないだまでの私たち 感情を否定ばかりして 本当にごめんね”(P.147)
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兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。罵声や暴力によってわが子をコントロールしようとする父。新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの価値...
兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。罵声や暴力によってわが子をコントロールしようとする父。新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの価値を見つけ出し、自らの手で解毒していく戦いを描く、衝撃のコミックエッセイ。
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祖父母、父母、兄と妹。新興宗教、嫁姑、人格否定、兄弟差別、暴言、抑圧…親子なんだから仕方ない、ではなく、親子も人間関係の一部。社会に蔓延する理不尽の連鎖を断ち切るために。 妹は気付いたから抜け出せたけど、えこひいきされた兄の方はどんな人生を送っているんだろうかと思います。
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「毒親」という言葉に惹かれて読んでみました。「黒子のバスケ」事件被告の調書を読んだあとだけに、更に響きました。「幸せな家庭」でそだってきた、いる、人って、実は、逆に、少ないんじゃ無いか、この時代、、と思わざるを得ません。どうか、健やかに生きていけるような環境を、早く、築けますよう...
「毒親」という言葉に惹かれて読んでみました。「黒子のバスケ」事件被告の調書を読んだあとだけに、更に響きました。「幸せな家庭」でそだってきた、いる、人って、実は、逆に、少ないんじゃ無いか、この時代、、と思わざるを得ません。どうか、健やかに生きていけるような環境を、早く、築けますように。自分も含めて。そう思いました。
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