100万分の1回のねこ の商品レビュー
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』のオマージュ短編集ですね。 「小説現代」の2014年10月から12月までに掲載された十三人の方の短編集です。 生きる気まんまんだった女の子の話 江國香織 竹 岩瀬成子 インタビューあんたねこ くど...
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』のオマージュ短編集ですね。 「小説現代」の2014年10月から12月までに掲載された十三人の方の短編集です。 生きる気まんまんだった女の子の話 江國香織 竹 岩瀬成子 インタビューあんたねこ くどうなおこ ある古本屋の妻の話 井上荒野 おかあさんのところにやってきた猫 角田光代 百万円もらった男 町田 康 三月十三日の夜 今江祥智 あにいもうと 唯野未歩子 100万回殺したいハニー、 スウィートダーリン 山田詠美 黒ねこ 綿矢りさ 幕間 川上弘美 博士とねこ 広瀬 弦 虎白カップル譚 谷川俊太郎 江國香織さん、くどうなおこさん、谷川俊太郎さん以外は初読みです。純文学の方々が多いですね! 純文学はどうしても悲劇に成り勝ちなので、オマージュとしてはどうなのか?『100万回生きたねこ』も読んでないのでなんとも言えませんが、中には猫が出てこない作品もあります。 題名に惹かれて図書館で借りましたが、存知の作家さん以外では余り面白く感じませんでした。角田光代さんと広瀬弦さんがちょっと面白く感じました。 悲劇より喜劇が好きなのですが、古来より文学は悲劇が主体ですから、私に問題が有るのかもしれない! プラトンに怒られるかなぁ?
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摘み読み。 もっとゆったりと時間ができたら、また図書館で借りたいな。 川上弘美「幕間」が、某RPG大好きなわたしに、ブッ刺さりました。すごくよかった。
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猫ってここに書いてあるような、会話とか想像とかしてるんやろうか。テイムみたいな能力で、確かてえですなあ。{ฅ●ω●ฅ<んな訳ねえだろう。}
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なんかもっとほのぼのした短編集かと思っていたけど、ホラーっぽいものが混ざっていたり、猫が出てこなかったり。 なんとも不思議なアンソロジーだったなぁ。 思ってたんと違うってやつ?
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(2024/1/25読了) タイトルがあの絵本に似過ぎてるとは思ったけど、私は「100万回生きたねこ」は読んだことがない。本作は、偶然図書館で見かけて、お気に入りの作家さんが何人か入っていたので借りただけ。 目次の後に、「ー絵本『100万回生きたねこ』と佐野洋子さんに愛を込めて」...
(2024/1/25読了) タイトルがあの絵本に似過ぎてるとは思ったけど、私は「100万回生きたねこ」は読んだことがない。本作は、偶然図書館で見かけて、お気に入りの作家さんが何人か入っていたので借りただけ。 目次の後に、「ー絵本『100万回生きたねこ』と佐野洋子さんに愛を込めて」とあり、各短編の初めには作者たちの絵本や佐野さんや猫へのエッセイ的な短い文章が書かれている。 ただ、その文章も話の猫と全く関係ない作者が1人いる。確か、以前その作者の小説を短編集か何かで読んだことがあり、私には合わないと思った。やっぱり合わないと再確認。この短編集になぜ入ってるのかもわからない。 面白いと思った順 角田光代、江國香織、綿矢りさ、岩瀬成子 内容というより運びが。角田光代さんのは、猫の様子がまるで目に浮かぶようで、想像しながら読めた。 江國香織さんのは、不思議な、イヤだけど、そうとは思わないけど、気になる的な。 綿矢りささんのは、少しホラー。 岩瀬成子さんのは、少女にポッとした。 《目次》 生きる気まんまんだった女の子の話 江國香織 竹 岩瀬成子 インタビューあんたねこ くどうなおこ ある古本屋の妻の話 井上荒野 おかあさんのところにやってきた猫 角田光代 百万円もらった男 町田康 三月十三日の夜 今江祥智 あにいもうと 唯野未歩子 100万回殺したいハニー、スウィートダーリン 黒ねこ 綿矢りさ 幕間 川上弘美 博士とねこ 広瀬弦 虎白カップル譚 谷川俊太郎
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それぞれの作家で見方が違ったりする。面白い。 死の定義まで変わってくるんだなあ、と。死んだ誰かを想って泣いて泣いて自分も死ぬ、そうすることで私があの人と混ざる、幸せな空気になる。なるほどそれはいいなあと思えた。
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タイトルと、「あの」ねこの絵を見ると、それだけでワクワクしてきます。 だいたいもともと好きな作家さんの話は面白く、苦手な作家さんの話はやはりイマイチ、という感じでしたが、『100万回生きたねこ』の影響の大きさを改めて知った気がします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
100万分の1回のねこ ∞----------------------∞ 佐野祥子さんの「100万回生きたねこ」を元に作られた小説や詩の短編集。 好きなのは... 「生きる気まんまんだった女の子の話」(江國香織) 心から愛してしまったら生まれ変われないから、絶対愛さないと決めた女の子。愛する予定じゃなかった人が居なくなって不意に愛してたって気付く。 「おかあさんのところにやってきた猫」(角田光代) 猫が家で軟禁されてる事実は、猫にとって良いことなのかって時々考える。やっぱり冒険したいよね。でも、長く逃亡してても結局帰ってくるってことは、飼い主のこと好きだったんだなってしみじみ思った。 「あにいもうと」(唯野未歩子) これを読んで、100万回も生きてたら100万年以上も前に生きてたのかもって気づいた。猫が人間に生まれ変わるって言うのも面白い。人間になった時の飼い猫は兄だったのかな。 幕間(川上弘美) ねこと同様に飼い主の人間の男の子も一緒に何度も生きてる話。 博士とねこ(広瀬弦) 100万回生きたねこの1部みたいな話だけど近未来的。 虎白カップル譚(谷川俊太郎) 老夫婦の側にいる虎白夫婦。互いに歳をとっていく過程も良いし、1話目のようにまた生まれ変わりたい感情があるのって自然だよなと思う。 2023/04/30 読了 (図書館)
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100万回生きたねこの他のにゃん生をいろんな作家さんが敬意を込めて作っているアンソロジー。 音楽で言うならオムニバスアルバム!って感じの造り。 作家さん各々の個性がとてもよく出ていて面白がれる。
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『おかあさんのところにやってきた猫』角田光代さんの作品が、ネコになった気持ちで読めた。トトと言う名の猫と暮らしているらしい角田さんの猫愛が伝わってきた。 ネコに前世の記憶があるならば、100万回飼い主に巡り合って、大好きになったりそうでなかったり。 ヒトとネコがオーバーラップする...
『おかあさんのところにやってきた猫』角田光代さんの作品が、ネコになった気持ちで読めた。トトと言う名の猫と暮らしているらしい角田さんの猫愛が伝わってきた。 ネコに前世の記憶があるならば、100万回飼い主に巡り合って、大好きになったりそうでなかったり。 ヒトとネコがオーバーラップする作品でした。
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