音楽産業 再成長のための組織戦略 の商品レビュー
文化産業システムの図が参考になった。 音楽産業が、多くのアクターを巻き込んだ有機的な関係によって成り立っていることがよくわかる。
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意欲的な研究だが、議論が荒く(丁寧さを心がけていることはうかがえるが)、独りよがりの部分も多い。例えば、現状分析のところで、マクロ環境とミクロ環境の扱いが不明確である。全体の状況変化と当該産業に関連した環境変化の区分を明確にするとわかりやすい。組織戦略の議論も結論的にはネットワー...
意欲的な研究だが、議論が荒く(丁寧さを心がけていることはうかがえるが)、独りよがりの部分も多い。例えば、現状分析のところで、マクロ環境とミクロ環境の扱いが不明確である。全体の状況変化と当該産業に関連した環境変化の区分を明確にするとわかりやすい。組織戦略の議論も結論的にはネットワーク戦略で、再成長の方法も結局はアライアンスであると理解すると、音楽産業そのものの本源的なエンジンが見えてこない。コンテンツプロデューサーの育成に関しても国頼みの提言である。音楽産業は、代替のエンターテインメントが多いという意味で、すべての人が必ずしも必要としない。その「消費」のあり方はどんどん変化していく。もっと「軽やかに」マネージしていくことを考えたい。
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