現代語訳 黄帝内経素問(上巻) の商品レビュー
『黄帝内経』は漢方医学の三大古典であり,『素問』は漢方医学の基礎概念を問答様式で解説している。原文・読み下し文・現代語訳からなり,漢文慣れしていなくても読めるようになっている。
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『黄帝内経』は、東洋医学・鍼灸医学の原典と呼べる位置にある本です。この本の原型は2000年前にすでに完成されていたと言われていますが、完成されて以後、多くの医家が解釈を加え、東洋医学の世界を広げていきました。今日においても、尚この『黄帝内経』は、東洋医学を志す者にとっては、見過ご...
『黄帝内経』は、東洋医学・鍼灸医学の原典と呼べる位置にある本です。この本の原型は2000年前にすでに完成されていたと言われていますが、完成されて以後、多くの医家が解釈を加え、東洋医学の世界を広げていきました。今日においても、尚この『黄帝内経』は、東洋医学を志す者にとっては、見過ごすことが出来ない原典です。 原文は簡潔に書かれておりますので、本文だけを読んだだけではなかなか中身を理解することは難しいところがあります。また、鍼灸医学・東洋医学の中でも、古典的な治療を目指す方にとっては、原文が持っているニュアンスを組んでいくことが大切になりますので、出来れば、いずれ原文である漢文に挑戦してほしいところです。しかし最初は漢文を読みなれていないと、いきなり原文に当たることは難しく、途中で挫折してしまい、原文そのものから離れてしまうということになりかねません。 その点この『現代語訳 黄帝内経 素問』上・中・下巻は、原文と読み下し文、さらに日本語の現代語訳、語句の解説などが併記されていますので、読みやすいと思います。現代語訳の中には、少々各先生が独自に意訳をしているところもあり、全てをそのまま受け入れることには難もありますが、一つの解釈の参考になりますので、古典、『黄帝内経』に親しむ本としては適していると思います。 訳者の一人である故・島田隆司先生は、長年経絡学会(現・伝統鍼灸学会)の会長を務めた方でもあります。 『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』内レビューへ http://hariq-study.genpoudou.com/hariq-books/books_toyo9.html
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