犬と魔法のファンタジー の商品レビュー
ファンタジーの世界でもろに現代の就職活動をしていたのが意外性があってよかった.これを自分が就活中に読んでたらと思うと少し怖いものがある.読めば読むほど自分は早めに就活が終わってよかったと思えた作品であった.
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全1巻完結。 ライトノベルには珍しい大学生を主人公にした作品。魔法が発展している世界が、なぜか現代世相と生き写し。現代でのカタカナ言葉が絶妙な漢字に変換されているのがおかしい。 就職活動の殺伐さ、登山の緊迫感が他のライトノベルと違う。大人のラノベ。
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就職活動に直面して人生に悩む大学生が登山などを通してじこじつげんする話 題材は面白いがいろいろ盛り込みすぎで キャラクタたちや設定が充分に整理されておらず中途半端なできばえ ちゃんと推敲してかけば良いものが書ける力があるのにまことにもったいない
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主人公は、今日も今日とて就職活動に精をだす。 日本とファンタジーが混合したような生活の中 必死に就職活動をするけれど…な状態。 その横では、サークルに入り浸るお姫様女が 僕といたり、新しいエルフが入ってきて駄目になったり。 就職活動という、もっとも心折れる現実と あてはないけ...
主人公は、今日も今日とて就職活動に精をだす。 日本とファンタジーが混合したような生活の中 必死に就職活動をするけれど…な状態。 その横では、サークルに入り浸るお姫様女が 僕といたり、新しいエルフが入ってきて駄目になったり。 就職活動という、もっとも心折れる現実と あてはないけれど心躍る冒険者。 平穏に、確実に、と思う現代人にとって 冒険者は確かに難問です。 というよりも、不安定すぎるわ、体力がいるわ。 読んでいて、かなり心折れそうな内容でした。 切実すぎて、辛すぎて。 社会の縮小図を見ている感じでしたし。 女の子とか、男の方とか、主催者の言動とか。 今まさに就職活動を! という人は 読まない方がいいと思います。
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就職活動なんてもう二度としたくない、と存分に思える本でした。 ちょいちょい面白いところあるんだけど、↑が全てを覆い隠すよね。
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異世界においてのリアル現実の再構築は、人退でも何度もやられてた手法なので安心して読めるのだが、だったらコメディとして人退の一話としてやればよかったのにと。 逆に、就活を絡めたシリアスをやるなら、ファンタジーではなく現実に則した世界観でよかったのにと。 貴殿の今後の活躍を、心より...
異世界においてのリアル現実の再構築は、人退でも何度もやられてた手法なので安心して読めるのだが、だったらコメディとして人退の一話としてやればよかったのにと。 逆に、就活を絡めたシリアスをやるなら、ファンタジーではなく現実に則した世界観でよかったのにと。 貴殿の今後の活躍を、心より祈念申し上げる。
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異世界の大学で、異世界大学生が異世界就活に悩むはなし。現代の色んなものが異世界言葉に置き換えられていて笑った。そうか、異世界のお祈りメールはこんな感じなのか。 公務員を騎士、会社員を戦士、フリーランスを冒険者に例える話がじーんときた。会社員経験があって現在フリーランスの田中ロミ...
異世界の大学で、異世界大学生が異世界就活に悩むはなし。現代の色んなものが異世界言葉に置き換えられていて笑った。そうか、異世界のお祈りメールはこんな感じなのか。 公務員を騎士、会社員を戦士、フリーランスを冒険者に例える話がじーんときた。会社員経験があって現在フリーランスの田中ロミオさんだからこそ書ける感じ。冒険者を決して美化して描いていない。 無限に思えた自分の道が就活によってどんどん選択肢が削られて、ようやく自分の道を発見する、って話なんだと思った。そしてその道は、必ずしも自分の好みに一致するとは限らない。きつい。 こないだの俺ガイル短篇集にもあったけど、就活ネタの小説を読むと当時を思い出して沈む。 なんとなく「魔女の宅急便」を思い出したなぁ。
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あっつらいつらいつらい就活は嫌もう嫌だあああああ という半端ねえ就活の苦しさを呼び起こす作品である。ファンタジーとは何なのか。 この世に就活という煉獄さえなければイディアみたいな意識高ーい系人種のことだって少しは嫌いにならずに済んだかもしれない。いやそれはないか。負い目のない奴な...
あっつらいつらいつらい就活は嫌もう嫌だあああああ という半端ねえ就活の苦しさを呼び起こす作品である。ファンタジーとは何なのか。 この世に就活という煉獄さえなければイディアみたいな意識高ーい系人種のことだって少しは嫌いにならずに済んだかもしれない。いやそれはないか。負い目のない奴なんて……。 ちなみにヒロインはオタサーの姫。実に見事にオタサーの姫だけど読んでく内に好きになっちゃうから困る。 あと犬がいい。犬が。 あとがきにもある「直球の色物」という表現が正にその通りというしかない、痛いところを打ち抜いていくとんだ色物ファンタジーであった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『就活』という切り口から、人生の岐路に立たされた時に何を選びとるかを描いた作品だと理解しました。 ネット文化に馴染みが深い人にとっては、そこかしこに散りばめられたネタの数々に思わず頬が緩むこと請け合いの本作品。ガガガ文庫の読者層にはマッチするのではないでしょうか。 ファンタジーの世界観でありながら、これでもかと現実を突きつけてくる描写の数々に成り立つ独特の世界観が非常に面白かったです。新感覚。ファンタジーはあまり得意じゃない私でもサクサク読める。すごい。 私自身、就活中にはよく主人公のチタンの思考に親しいことを考えたもので、有り体に言ってしまえば感情移入ができたのも大きかったですね。 ロミオ氏は就活まっただ中の人には本書をオススメしない旨を書いていましたが、私としては是非とも読んで欲しいと感じました。もちろん、これからの人に対してもでオススメしたいです。ネタバレ箇所だけ反転させて宣伝したい感。 ――企業に収まることは選択肢の1つに過ぎない(唐突な文体モデルチェンジ)。そこで高い壁にぶち当たったとしても、どうか人生を諦めないで欲しい。生き方なんていくらでもある。企業文化も一大勢力とはいえ所詮ひとつの文化圏にすぎず、この文化圏が規定する枠内に収まらなかったとしても人生すべてを否定する理由とするには些か早過ぎる。社会は幾重にも編みこまれている。その表層に揺蕩う常識や価値観についても、今一度見つめなおしても良いと思う。 評価が4である点については、もう少し最後の事件を経た後日譚が欲しかったという点です。(あとがきに納期という言葉がありましたが。。。) 様々な種族、考え方を持った集団を取り上げており、それぞれが最後には(おそらくは)考え方も変わっただろうと思っていますが、その思考の変遷が読めたらよかったなと。 特に、イディアくんの最後の描写があれでは、救いが感じられなかった。意図的なものだったのだろうか。そこがわだかまりとして残った。 それでは、最後に冒険野郎からの有難いお言葉を。 「旅に出ようと思うんだ」
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