最後の証言記録 太平洋戦争 の商品レビュー
レイテ沖海戦での謎の反転… 大和砲術長の証言は貴重だ。 栗田艦隊の参謀長小柳の饒舌な証言はかねてから首を傾げるようなものがあると感じていた。反転の根拠とされる電文は、大和の通信士の証言は「知らないが混乱していた云々」と当てにならないし、何より艦隊の他の艦ではだれも受信していないの...
レイテ沖海戦での謎の反転… 大和砲術長の証言は貴重だ。 栗田艦隊の参謀長小柳の饒舌な証言はかねてから首を傾げるようなものがあると感じていた。反転の根拠とされる電文は、大和の通信士の証言は「知らないが混乱していた云々」と当てにならないし、何より艦隊の他の艦ではだれも受信していないのに艦隊司令部の小柳だけが受取っている。2万近い艦隊の人員を慮っての行為かもしれず栗田も知っていながら庇った可能性はあるが、囮となった小澤艦隊や壊滅した西村艦隊は報われない。 これまで、英国首相チャーチルの「栗田を裁くことができるのは、同様な試練に耐えた者だけである」という言葉で納得しようとしていたが、敗戦後70年経ち当事者が90~100歳になるとき貴重な証言を聴くことができたと思っている。
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