活動的生 の商品レビュー
半年間をかけて精読し終えて、今、心からの喜悦に浸っている。人間の本質に関する深すぎる洞察、それは近代哲学を根底から覆すほどのスケールである。人生における最も感銘を受けた本。死ぬまで座右の書としたい。
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『人間の条件(第2版)』(1958) 目次 凡例 序論 第1章 人間の被制約性 1 活動的生と人間の条件 2 活動的生という概念 3 永遠と不死 第2章 公的なものの空間と、私的なものの領域 4 人間は社会的動物か、それとも政治的動物か 5 ポリスと家政 6 社会の成立 7 公...
『人間の条件(第2版)』(1958) 目次 凡例 序論 第1章 人間の被制約性 1 活動的生と人間の条件 2 活動的生という概念 3 永遠と不死 第2章 公的なものの空間と、私的なものの領域 4 人間は社会的動物か、それとも政治的動物か 5 ポリスと家政 6 社会の成立 7 公的空間――共通なもの 8 私的領域――財産と占有物 9 社会的なものと私的なもの 10 活動の場所指定 第3章 労働 11 「肉体の労働と、手の仕事」 12 世界の物的性格 13 労働と生命 14 労働のいわゆる「生産性」と似て非なる、労働の多産性 15 「生ける」我有化の促進のための、「死せる」財産の廃止 16 仕事道具と労働分割 17 消費者社会 第4章 制作 18 世界の持続性 19 物化 20 労働において道具的なものの果たす役割 21 制作にとって道具的なものの果たす役割 22 交換市場 23 世界の永続性と芸術作品 第5章 行為 24 行為と言論における人格の開示 25 人間事象の関係の網の目と、そこで演じられる物語 26 人間事象のもろさ 27 行為にまつわる難問からのギリシア人の脱出法 28 現われの空間と、権力という現象 29 制作する人と、現われの空間 30 労働運動 31 行為に代えて制作を置き、行為を余計なものにしようと試みてきた伝統 32 行為のプロセス性格 33 為されたことの取り返しのつかなさと、赦しの力 34 行ないの予測のつかなさと、約束の力 第6章 活動的生と近代 35 世界疎外の開始 36 アルキメデスの点の発見 37 自然科学とは似て非なる、宇宙的な普遍科学 38 デカルトの懐疑 39 自己反省と、共通感覚の喪失 40 思考し認識する能力と、近代的世界像 41 観照と活動の逆転 42 活動的生の内部での転倒と、制作する人の勝利 43 制作する人の敗北と、幸福計算 44 最高善としての生命 45 労働する動物の勝利 原注 訳注 訳者あとがき 人名索引・事項索引 https://www.msz.co.jp/book/detail/07880.html
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ドイツ語の„Vita activa“からの翻訳である本書からは、科学技術が原子核の分裂を引き起こし、人間の生を根幹から脅かすようになるという近代の帰結を見据えつつ、地上における人々の共生の見通しを人間の条件に根差した活動から切り開こうというアーレントの基本的な問題意識を、より強く...
ドイツ語の„Vita activa“からの翻訳である本書からは、科学技術が原子核の分裂を引き起こし、人間の生を根幹から脅かすようになるという近代の帰結を見据えつつ、地上における人々の共生の見通しを人間の条件に根差した活動から切り開こうというアーレントの基本的な問題意識を、より強く感じることができると思った。
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図書館入庫待ち。2015年9月2日図書館から借り出し。これを2週間で読み終えるのは無理。詳細な注、それに訳注まで付いているので、2週間では第3章労働を読み終わるのが精一杯。次の人が待っているので延長もできない。やはり買うべきかなぁ… 2015/10/04再度借り出し。前の人の読み...
図書館入庫待ち。2015年9月2日図書館から借り出し。これを2週間で読み終えるのは無理。詳細な注、それに訳注まで付いているので、2週間では第3章労働を読み終わるのが精一杯。次の人が待っているので延長もできない。やはり買うべきかなぁ… 2015/10/04再度借り出し。前の人の読み方が荒くて、本の痛みが激しい。愛書家ではなかった模様。
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