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骨風 の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2023/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

糸井重里さんがおすすめした天狼院の秘本。 https://www.1101.com/tenroin/ 著者が、室蘭で少年時代を過ごした…私の故郷です。 これは、小説?自伝? 辛いな。こういう小説。 笑っていいとも!のに出演していた、クマさんなんですね。 懐かしい。出身高校は…私の先輩でした。

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2022/01/22

 掛け値なしの傑作!  あれこれ言ってもしようがないのですが、ブログに紹介しました。覗いてみてくださるとうれしい。  https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202107270000/

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2021/05/09

引き込まれるような文体で書かれた短編集です。フィクションかと思いきや、著者の人生そのものだったようで、あとからWikipediaを読んで驚きました。自分が老人と呼ばれるような年齢になったとき、生きると死ぬの間で、どんな事を思い、何をして生きているのか漠然と不安がありましたが、この...

引き込まれるような文体で書かれた短編集です。フィクションかと思いきや、著者の人生そのものだったようで、あとからWikipediaを読んで驚きました。自分が老人と呼ばれるような年齢になったとき、生きると死ぬの間で、どんな事を思い、何をして生きているのか漠然と不安がありましたが、この本を読んで少し想像できたような気がします。

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2021/01/03

人生こんなもんかと思ってしまった大人におすすめしたい一冊。読み終わったあとで、瀬戸内の海沿いに立っているあの鉄の塊が著者によって創られたものだと知る。決意は形にできる

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2019/02/07

狂い落ちるほど好きになった本。 山に篭りながら創作活動を続ける年取ったクマさんの周りで起こる、生と死に淡々と向き合う。都心に買い物に行く時などを「シチーに降りる」などという独特な文体が狂おしい程愛おしい。いつまでも健康でいて欲しい。 舞台化されたが、仕事で行けず、悔やんでいる。

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2018/10/14

ついにご開帳になった天狼院プレゼンツ「糸井重里秘本」の中身。 力がある作品なので、夢現の境目にいるときなんかにこの本の内容がリフレインしてきてちょっと憂鬱な気分になる(笑) 僕は昭和という期間を6年ほどしか過ごしていないけど、記憶の片隅の方にある昭和の風景をなぜだか思い出さずに...

ついにご開帳になった天狼院プレゼンツ「糸井重里秘本」の中身。 力がある作品なので、夢現の境目にいるときなんかにこの本の内容がリフレインしてきてちょっと憂鬱な気分になる(笑) 僕は昭和という期間を6年ほどしか過ごしていないけど、記憶の片隅の方にある昭和の風景をなぜだか思い出さずにはいられなかった。 物心つく前に引っ越したはずの団地の風景、まだ色がなかった年代物の白黒テレビ、ランニングとステテコ姿のジイちゃん。 特別うちの家が貧しかったわけではないと思うのだが、あの頃はまだ物を所有することへの憧れみたいなものがあったように思う。我が家の14インチのブラウン管が24インチのトリニトロンになった時の感動も同時に思い出す。 この本がどんな本かと言われると回答に窮するが、取り敢えず昭和の風景を思い出したことだけは確かで、ごく自然に描かれた死が、何人かの懐かしい顔と2匹の温もりを思い出させてくれた。 今は物質的には豊かな時代だなと思う。低成長がどうの、昔に比べて平均所得がどうのと言いながら、クーラーの効いた部屋でネットに興じながらポテチを食む。トイレは水洗だし、待ち合わせ場所を厳密に決めなくても概ね問題なく落ち合える。 僕らが生きる停滞する日本は、本当に貧しいのだろうか? 頭の片隅に蘇る、まだ貧しさが身近にあった時代の風景を思い出しながらそんなことを考える。勿論、深刻な貧困は未だなくなってないし、僕の見える世界だけで世の中を語ることは愚かしいこともわかるのだけど、この本を読んでそういう事を考えたことは記録しておくことは僕にとって価値あることなので、どうかご容赦いただきたい。

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2017/12/28

私小説と言うか、完全なフィクションのよう。 でも、エッセイでもなく完全な文学作品だ。 じわじわ響く。

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2017/03/03

熊さんこと篠原勝之の、回想を交えた日々の暮らしについて。私小説なのかドキュメントなのか。ところどころわからない。 父の死から、猫のこと、母親や山梨の仲間などを短篇形式で綴る。ところどころ、海外での活動についても語られるが、そちらはあまり地に着いていない風で、自分の本拠地に戻って...

熊さんこと篠原勝之の、回想を交えた日々の暮らしについて。私小説なのかドキュメントなのか。ところどころわからない。 父の死から、猫のこと、母親や山梨の仲間などを短篇形式で綴る。ところどころ、海外での活動についても語られるが、そちらはあまり地に着いていない風で、自分の本拠地に戻ってくる。 ジフテリアで聴覚と嗅覚を失い、金は有るだけ作品につぎ込むという、破天荒な生活は、タモリ等と80~90年代にタレントとして活躍していたときを知っていると、ちょっと意外な感じがある。 タレントということで、はじめは差し引いて読み始めたが、語彙も相当有るし、何よりも文章の流れに力があるので、よく出来た小説のように読めた。 全体にテーマだけでなく、言葉の一つ一つが重いため、全部つづきになっていない、短編集という形なのも非常に好感が持てる。 もう少し、ここの作品のことや震災のことについても、掘り下げて欲しいところがなくはなかったが、あまり長くない割に、読後の満足感は高い1冊だ。 電子で読んだがこちらに登録。

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2017/01/22

飾らない言葉で響かせる。 この人はなんて優しい人なんだろう。 黒猫GALAとの馴れ初めの可笑しさ。 居なくなってしまったGALAを死に物狂いで探して、最期まで愛し続けた深さ。 父親の暴力に震え、嗅覚が無く聴力も少し弱い、いじめられっ子だった篠原さんの、不器用な生き方と芸術への...

飾らない言葉で響かせる。 この人はなんて優しい人なんだろう。 黒猫GALAとの馴れ初めの可笑しさ。 居なくなってしまったGALAを死に物狂いで探して、最期まで愛し続けた深さ。 父親の暴力に震え、嗅覚が無く聴力も少し弱い、いじめられっ子だった篠原さんの、不器用な生き方と芸術への激しい追求する様子、他人への温かい眼差しは、私の心まで強くしてくれる。 なんて優しくて大きくて強い人なのだろう。 また数年後に、読みたくなる一冊だ。

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2016/11/20

逃げ続ける人生だったとしても、その足取りは自分のものなのだとしっかり自覚して前を向いているならば、ひとに伝わるような「生」の質感というものは失われず、書きだす文章にも根付くものなのかもしれない。等身大の姿勢で書かれた、そんな私小説だと思いました。素晴らしかったです。

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