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バラの香りの美学 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2016/11/02

「本書は、主としてバラ生花からの成分研究をもとに、香りの表現方法やアロマコロジー(芳香の生理心理学)についてわかりやすく解説したもの」(「はじめに」より)。著者は元・資生堂リサーチセンター勤務、現・蓬田バラの香り研究所所長にしてパフューマリー・ケミスト(香りの科学者)。 難しそ...

「本書は、主としてバラ生花からの成分研究をもとに、香りの表現方法やアロマコロジー(芳香の生理心理学)についてわかりやすく解説したもの」(「はじめに」より)。著者は元・資生堂リサーチセンター勤務、現・蓬田バラの香り研究所所長にしてパフューマリー・ケミスト(香りの科学者)。 難しそうなカタカナの科学用語が出てくるので躊躇したが、意外にさらっと読めた。やや大きめの活字が読みやすく、装丁も優雅なバラのイメージにぴったりだ。 ストレスの軽減・リラックス効果・肌の再生力アップなど、バラには女性を輝かせる様々な効果があることに驚いた。そうとわかると、すぐにでもバラの香りを嗅ぎたくなり、明日は久しぶりに香水をつけてみようか…と香りへの興味が高まった。今まで「バラの香り」というと、芳香剤のイメージが強くて苦手だったが、読み終わる頃には、生花のみずみずしい芳香を思い出すことができた。 それにしても、香りを言葉や他の手段で表現するのは並大抵ではないと思う。著者が香りを視覚的に把握できる「パルファム図」(※香り成分を10のパターンに分類し、成分構成を円グラフで表現したもの)を編み出したのは、すごいとしか言いようがない。 素人からすれば、「ハーバル・グリーン」と「フレッシュ・グリーン」はどう違うのかよくわからないし、「ウッディ・ハニー」の「木材質および粉っぽい蜜様の匂い」に至っては全く想像できないが…。ある香りを「スウィート」と感じるか「フルーティ」と感じるかは個人差があると思うが、パフューマーの方達はどのようにして共通認識を持っているのだろう? 私は「パルファム図」ではうまく香りを想像できなかったが、8種類の香りのビーンズを使用した「香りのレシピ集」はよかった。各ビーンズの色が香りのイメージに合っているので、色の組合せからなんとなく香りをイメージすることができた。香りを色で表現できるとしたら面白い。

Posted byブクログ

2015/08/18

バラに特化したアロマ本といった印象。 バラが心身に与える影響や効能を再認識。身体によい影響を与えるバラだが、種類はとんでもなく多い。でも其の中でも此のバラにしかない、というような成分をもつものもあり、そういったことに対して再認識した。バラのもつ香りの種類もとても多く、なじみのある...

バラに特化したアロマ本といった印象。 バラが心身に与える影響や効能を再認識。身体によい影響を与えるバラだが、種類はとんでもなく多い。でも其の中でも此のバラにしかない、というような成分をもつものもあり、そういったことに対して再認識した。バラのもつ香りの種類もとても多く、なじみのあるフローラルな香だけではくてグリーン系やフルーツ系など多種多様。なのにどんなバラも一緒に咲いていて香りが絶対に喧嘩しない。そこがバラの素晴らしいところ。その香りが脳へ与える影響などをさらりと紹介してある。日本ではダマスクがもてはやされてるけど、それだけじゃないんだぞって思いを新たに、今後はティーローズ系も育てていきたいな。

Posted byブクログ