ひんやりと、甘味 の商品レビュー
季節柄、今読んでも惹かれる内容ではなかった。 それでもやはり、みつまめはおいしそう。 塩豆と寒天。シンプルなこの組み合わせがたまらないよね。
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アイスクリームとかかき氷の話ばかりでいつ他のスイーツが出てくるのかと思っていたら、半分読み終わったぐらいに、タイトルが「ひんやりと、 」なことに気づいた。もう半分は夏に読む。
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数十名の著名人の4、5ページのエッセイ。 食べに行けるとこなら、参考にしよう!と思ってたら、半分くらいは亡くなってる人で戦後くらいの思い出の味。 浅田次郎のしろくまは身近で面白かった。 後半くらいはよく知ってる商品名が出てきて、みんな同じような食べ方してるじゃん、と共感。 近いう...
数十名の著名人の4、5ページのエッセイ。 食べに行けるとこなら、参考にしよう!と思ってたら、半分くらいは亡くなってる人で戦後くらいの思い出の味。 浅田次郎のしろくまは身近で面白かった。 後半くらいはよく知ってる商品名が出てきて、みんな同じような食べ方してるじゃん、と共感。 近いうちにシャービック作ろうと思った。
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様々な作家さんの著作から氷菓にまつわるエッセイを抜き出し集めたアンソロジー。ポップな装丁とはウラハラに大御所の藤沢周平、吉行淳之介がいるかと思えば安野モヨコさんまで、大変贅沢な一冊でした。 お気に入りは久世光彦さんの、ところてん。 氷水、アイスクリン、アイスキャンデー、多分私...
様々な作家さんの著作から氷菓にまつわるエッセイを抜き出し集めたアンソロジー。ポップな装丁とはウラハラに大御所の藤沢周平、吉行淳之介がいるかと思えば安野モヨコさんまで、大変贅沢な一冊でした。 お気に入りは久世光彦さんの、ところてん。 氷水、アイスクリン、アイスキャンデー、多分私の世代が本書に描かれている懐かしの氷菓をかろうじて経験している最後の世代なのではなかろうか。 一つ一つが短く、ゆったりした読み口なので、夏の夜のお休み前に少しずつ読むのにちょうどよかった。困ったことに、読んでいるとわざわざクーラーを切って夏の空気を部屋に呼び込みたくなる。 みつ豆が無性に食べたくなりました。
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近頃珍しくもない、食べ物アンソロジーに過ぎないといえば過ぎないが、『ひんやりと、甘味』、じめじめじわじわじりじりと暑くなる今の季節、甘いもの好きの私にはぴったりの本だった。 本自体は二〇一五年出版。著者の中のいちばん若い人は朝吹真理子(一九八四年生まれ)、いちばん古い人は久保...
近頃珍しくもない、食べ物アンソロジーに過ぎないといえば過ぎないが、『ひんやりと、甘味』、じめじめじわじわじりじりと暑くなる今の季節、甘いもの好きの私にはぴったりの本だった。 本自体は二〇一五年出版。著者の中のいちばん若い人は朝吹真理子(一九八四年生まれ)、いちばん古い人は久保田万太郎(一八八九年生まれ)、という振れ幅の中での短文集で、「幼い頃、まだ日本が貧しかった時代に食べた、なんてことないアレが美味しかった」という系統の昔話が多かったような印象が残るが、海外ネタを入れてくる人もあれば、当世風で軽やかに決める人もいて、彩り豊かで楽しかった。全体の構成も、名前順とか年代順とかではなく、順々に読んでいったときの読み心地へのこだわりが感じられる。 思ったのは、俳句で言う「類想」というのか、内容だけ要約したらだいたい似たりよったりなことを語っている話が少なくないのだ。それなのに、作家(に限らず文筆家)というのは何でもないことを面白く、その人らしく書くから本当にすごいよなあ、ということ。 以下、全部は無理だけどお気に入りをいくつか、自分のための備忘メモ。 ・江國香織『スイカシェイクとひろみちゃん』 昔いくつか恋愛小説を読んだきりだけど、なんだか懐かしい。 ・池部良『みつまめ』 父と母とみつまめやにふりまわされる、少年時代の夏の日の思い出、落語みたいでおもしろい。 ・向田邦子『水羊羹』 「水羊羹を四つ食った、なんて威張るのは馬鹿です。」 「水羊羹と羊羹の区別のつかない男の子には、水羊羹を食べさせてはいけません。」 ・久世光彦『ところてん』 ところてんを「食べたことがない」という話でこの場に参戦したところが面白い(って久世光彦は参戦したつもりはないだろうが)。すぐ「女を知らない」みたいな話に喩えたがるところは好きではないが、でもそこも文章術だなあと思う。 ・内館牧子『アイスキャンデー』 体が弱くて食べさせてもらえなかった系の話はたくさんあったが、やるせなさがとても伝わってきた。 ・川上弘美『八月某日 晴』 このアンソロジーの大トリなのだが、短さ、なんでもなさ、八月の夜、すごくいい。川上弘美さんもいいけど、これで締めた編者のセンスがいい。 奥付によると編者は、杉田淳子、武藤正人(go passion)。
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各界著名人の「夏に食べたいひんやり甘味」の思いで色々。 無類のアイス好きの私としては、いろんな方のアイスの思い出が一番共感をもって読めた。 食べ物エッセイは、世代が如実に出るのも面白い。そういえばそんな味あったなぁとか、よく親がいってたなぁとか。 やはり「食」は共感を呼びやすいテ...
各界著名人の「夏に食べたいひんやり甘味」の思いで色々。 無類のアイス好きの私としては、いろんな方のアイスの思い出が一番共感をもって読めた。 食べ物エッセイは、世代が如実に出るのも面白い。そういえばそんな味あったなぁとか、よく親がいってたなぁとか。 やはり「食」は共感を呼びやすいテーマだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
春先に面白そうと購入し、この季節まで待って読んだ一冊。 …ちょっと後悔。。 中には面白い話がいくつか含まれているので宝探し的な感じで読めるけど、同じ食べ物の話が続く、続く…。 あまり面白くないと思える一文たちと同じ食べ物が続いた時には読むのを途中で止めようと考えたほど(1度や2度だけではない)。 3食メインが同じだと、流石に飽きないか?といったところ。 甘味としたのが運の尽きか、エッセイの選択で全体的に面白くなくなったのかは定かでないけど、残念な一冊でした。 …中には、面白い話はいくつかありました。
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水羊羹、かき氷、心太、あんみつ、カルピス等々、夏には欠かせない甘味をテーマにした飯テロアンソロジー。「シャービック」って今もあるのかな?子供の頃、縁側で扇風機の風に当たって、麦茶片手にアイス食べたりしたことなど思い出しました。「今風」の甘味ではいので若い方にはピンとこないかもしれませんが、なかなか風流でありながら切なくバイタリティーある内容です。原液を薄めて飲むカルピスが飲みたくなりました。
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涼しさが伝わってくる表紙に惹かれて拝読。 アイス、かき氷、ゼリー…。 夏に食べるからこそ、美味しい甘味たち。 読了後は体がひんやりしてきたような…そんな不思議な感覚になった。
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阿川佐和子女史の憧れるエッセイストが向田邦子って知ってめちゃ納得してる… やっぱり思い描く最高得点のものの最終形態があれっていうのが、なんとなく出てる気がする…
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