人魚ノ肉 の商品レビュー
新撰組の盛衰に人魚の怪異が織りなす連作短編です。桂浜に始まって桂浜に終わるのも趣向ですね。大塩平八郎のエピソードとか、よく調べていると感心しました。描写が巧みで、死が口を開けて待っているようなホラーテイストは、夏の季節にぴったりです。異色の伝奇小説ですね。上手い❗️
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なんなんだ、気持ち悪い。 「人魚の肉」を軸に短編を繋いでいくのは判るが、必然性がなければ、だからなんなのに全く応えてくれない。 こういう小説の作り方もあるんだね、とはちょっと新鮮だったけど。 好きな人は好きみたいだが、こういうの、要らないわ。
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岡田以蔵の狂いっぷりも、沖田総司の病も、京の町が今でも栄えているのも、みんな人魚の肉のせい!?という、トンデモ設定な幕末伝奇小説。 だいぶ厨二な要素あり、グロ要素ありという、エンタメ成分たっぷりな一冊です。 史実をよくここまでうまく「人魚の肉」というファンタジー要素で繋いだなぁと...
岡田以蔵の狂いっぷりも、沖田総司の病も、京の町が今でも栄えているのも、みんな人魚の肉のせい!?という、トンデモ設定な幕末伝奇小説。 だいぶ厨二な要素あり、グロ要素ありという、エンタメ成分たっぷりな一冊です。 史実をよくここまでうまく「人魚の肉」というファンタジー要素で繋いだなぁと感心させられました。
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こんな幕末小説初めて! あの竜馬が!近藤局長が!芹沢鴨が!沖田総司が!そして人斬り以蔵が!!彼らがこんな風に狂っていたとは!幕末の日本を動かしていたのは土佐の浜に打ち上げられた人魚の血と肉だったとは。 人魚の肉=不老不死、というわけじゃなく、妖を友とする呪いに囚われる。そうか。だ...
こんな幕末小説初めて! あの竜馬が!近藤局長が!芹沢鴨が!沖田総司が!そして人斬り以蔵が!!彼らがこんな風に狂っていたとは!幕末の日本を動かしていたのは土佐の浜に打ち上げられた人魚の血と肉だったとは。 人魚の肉=不老不死、というわけじゃなく、妖を友とする呪いに囚われる。そうか。だからあの頃の京の都は魑魅魍魎が跋扈していたわけか。いや、ちがう。人魚の肉によって狂わされたのは、魑魅魍魎という名の人間たちだったのかも。 トンデモ歴史ファンタジのようでいて実は歴史的裏付けがきっちりとなされているってこともいいね。
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