ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめてwith辻信一 の商品レビュー

ヴァンダナ・シヴァ(著者),辻信一

2021/11/23

ダイバーシティが叫ばれている。

彼女は、数エーカーの農場による農作物生産が世界の大多数の食を支えている、と説いている。大型資本による大規模農場、そこに必要な耐農薬作物、農薬、を導入すれば、数エーカーの農場が消えてしまう。すべてが巨大資本に操られるとどうなるか、きわめて危険だ。バナナ農園(100円のうち、生産者には1円しか入らない＝「マクドナルド化する世界経済」）のような社会が待っている。

なかなか愛らしい子牛の前で、どうしてインドでは牛が神聖視されるか、語っていた。
牛と、小さな農村と、つつましい暮らし。そんな暮らしが幸せな人間らしい生き方なのかもしれない。

私の家の周りも、かつては小さな商店街がたくさんあり、活気があった。
いまはAE○Nはじめ、大型スーパー、薬局チェーン店、大手コンビニしかない。
どちらが多様性があるのだろう。