教会堂の殺人 の商品レビュー
今回はみんなほとんどが単独行動なので一緒になって頭を使い、それぞれが思ったこと、したこと、をなぞって泣きたくなりました。キャラ像は前作後半から少しずつ想像と離れ、最終的に思わず息を飲んだり呆然としたりする行動や結果が待っていました。ゲーム理論等、数学的なことは今回も上手いところを...
今回はみんなほとんどが単独行動なので一緒になって頭を使い、それぞれが思ったこと、したこと、をなぞって泣きたくなりました。キャラ像は前作後半から少しずつ想像と離れ、最終的に思わず息を飲んだり呆然としたりする行動や結果が待っていました。ゲーム理論等、数学的なことは今回も上手いところを突いてきたと思います。最初のころのクローズドや密室の本格ミステリとは違いますし、最初のころの方が好きなんですが、でもこういう堂への挑戦も私は面白いと思います。ただし未読の方、注意書きはないですがシリーズは順番に読まないと辛いです。
Posted by
『要するに、真理とは常に隠されているものなのだ。 あるいは、隠されているからこそ真理なのだと言うこともできるだろう。 だから、真理を明らかにしようとするならば、その者は、隠されているものを暴く代償として、常に何かを要求されることになる。』 ついに5作目か。4作目の最後を覚え...
『要するに、真理とは常に隠されているものなのだ。 あるいは、隠されているからこそ真理なのだと言うこともできるだろう。 だから、真理を明らかにしようとするならば、その者は、隠されているものを暴く代償として、常に何かを要求されることになる。』 ついに5作目か。4作目の最後を覚えてないので、何でこんな展開なのかよく分からなかったけど、話としては面白かった。 でも、ミステリーではないな。
Posted by
メフィスト賞受賞の人気シリーズ、最新刊! テーマは「ゲーム理論」!? 狂気の建築家が建てた、訪れた者を死に誘う館――教会堂。 そこにたどり着いた人々は次々に消息を絶ち、ある者は水死し、 ある者は火に焼かれ、ある者は窒息した状態で、発見される。 警察庁キャリアの宮司司は、失踪した...
メフィスト賞受賞の人気シリーズ、最新刊! テーマは「ゲーム理論」!? 狂気の建築家が建てた、訪れた者を死に誘う館――教会堂。 そこにたどり着いた人々は次々に消息を絶ち、ある者は水死し、 ある者は火に焼かれ、ある者は窒息した状態で、発見される。 警察庁キャリアの宮司司は、失踪した部下の足取りを追い、 教会堂へと足を向けた。待ち受けていたのは、 均衡に支配された迷宮と、『真理』を求める死のゲーム……! 天才数学者が出題した極限の問い(ジレンマ)に、解は存在するのか?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「…うわああああ」 私も号泣したい。 神=ゼウス で 百合子=ハデス なら 藤衛=クロノス なのか そして十和田はただの「人」として、神々の争いにどう干渉していくのか(それともしないのか?)
Posted by
トリックは相変わらずふーんという感じです。私にとっては。神様や天才でない私としては全て雲の上の話のようにも思えてきました。シリーズなので、一応次回も読みます。
Posted by
シリーズ5作目。 教会堂とゲーム理論。 というかものすごいダンジョン感。 まさか、まさかあの人が。 えっ嘘でしょーーーーーとなって謎解きとか神とかよりも衝撃を受けてしまい思考停止。 わたしあの人が結構好きだったんだな…。
Posted by
シリーズ5作目。シリーズとしての展開が……なんだかとんでもないことに! 愕然としてしまいました。そして徐々に明らかになる二十二年前の事件の真相も気になるところ。 しかしそれにしても。最大インパクトは「教会堂」に仕掛けられた罠。これはおそらく、史上最悪の館(堂ですが)だと思います。...
シリーズ5作目。シリーズとしての展開が……なんだかとんでもないことに! 愕然としてしまいました。そして徐々に明らかになる二十二年前の事件の真相も気になるところ。 しかしそれにしても。最大インパクトは「教会堂」に仕掛けられた罠。これはおそらく、史上最悪の館(堂ですが)だと思います。あまりにも悪辣すぎるぞこの仕掛け! 絶対迷い込みたくない……。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作で禁じ手を使った周木先生、今作でもやらかしてくれました。 今作で、十和田只人が主役でも探偵でもなくなってしまったことを決定付けたような気がします。 シリーズ中盤にして、一気にキャラクタ表が書き換わった感は拭えません。 まさかの「彼女」と十和田先生のポジションチェンジ…ですって…。 もう一人のヒロインの意外な××、っていうのは予想してたから驚かなかったけど、この役割逆転は衝撃的だったなー。あと、シリーズ序盤で出てきたある人物を殺したのもちょっとビックリした。シリーズ通して感じるけど、何かあえて変化球投げ続けてる印象受けるなー。うーん、嫌いじゃないぜ!← でもでも、やっぱりあの人物は…生かしてて欲しかった…。 囚人のジレンマ、ゲーム理論、っていう比較的馴染みのあるトリックだったのは読みやすくて嬉しかった(笑)。でも、結局このゲームに勝つ為には、運が必要ってことなのか…?なんか、そこだけちょっと煮え切らない。シックスセンスで解決しちゃうのはどうもなー。 そんなこと言ってても、次作も絶対読むけどね!(笑)
Posted by
これまでの作品では数学的な特徴を備えたトリックや建築物に拘りが表れていましたが、今作は、それはおろかミステリーにおける面白味まで削ぎ落とし、サバイバルゲームを楽しむだけの内容に成り下がっています。見どころはこれまでの謎がいくつか明らかになるところぐらいで、シリーズ読者でないと楽し...
これまでの作品では数学的な特徴を備えたトリックや建築物に拘りが表れていましたが、今作は、それはおろかミステリーにおける面白味まで削ぎ落とし、サバイバルゲームを楽しむだけの内容に成り下がっています。見どころはこれまでの謎がいくつか明らかになるところぐらいで、シリーズ読者でないと楽しめません。「堂シリーズ」第5弾としは非常に物足りなく、次作への繋ぎ、インタールード的な作品だと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
数学者・十和田シリーズ第5弾 <あらすじ> 眼球堂や伽藍堂などを建築した沼四郎の作品でもあり、大数学者・藤衛の所有物である教会堂。 とある数学者が【真理】を求めて教会堂に赴く。 そしてその数学者が水死体となって発見される。 その数学者を追った新聞記者も教会堂に行き、死体となって発見され、 捜査していた警部補も教会堂に行き、死体となって発見された。 警部補と知り合いだった警視・宮司司は真相究明のため教会堂に向かう。。。 一方その頃、宮司の妹・百合子のもとに善知鳥神がやってくる。 善知鳥神は百合子に、百合子の両親が死んだ22年前の事件のことを語る。 22年前、藤衛が著名な数学者たちを屋敷に招待したとき、その屋敷が崩壊し、招待客のほとんどが死亡した。 藤衛は後日「私が屋敷を崩壊させ招待客を殺した」と自首し、死刑が求刑されたが、そのとき藤衛がソ連にいた確固たる証拠がでたことで藤衛は釈放されたのだと。 そして、その事件には生き残りがいた。 十和田と善知鳥神、宮司司、そして百合子である。と。 善知鳥神は百合子に語る。 「あなたを惑わす無知から解放したい。【真理】を求めて教会堂へ一緒に行きましょう」 教会堂に着いた宮司を待っていたのは、教会堂の守り人・十和田だった。 宮司は十和田に一連の事件のことを聞くが、十和田はそれに答えず宮司を教会堂の中に閉じ込めた。 教会堂の内部は迷路のような通路と、複数の扉があり、どれも一方通行の迷宮で、行きつく先は水死体になるしかないような構造だった。 善知鳥神と百合子も教会堂に入るが、善知鳥神の頭脳により、迷宮を脱出。 十和田と対峙する善知鳥神と百合子。 善知鳥神は教会堂の真相を語る。 教会堂にある【真理】とはリーマン定理を解く鍵となる”関孝和の算額”のことで、藤衛はそれをエサにし、真理を求める数学者を抹殺するために教会堂を建てたのだった。 十和田は”関孝和の算額”を読んだが解らなかった、と。 そして「僕はもう、手遅れなんだ、、、」という言葉を残して去って行った。 <オチ> 善知鳥神は百合子に更なる真実を語った。 それは藤衛は善知鳥神の父でもあり、百合子の父でもある。 百合子は善知鳥神の実妹・善知鳥水仙である。と。 22年前の事件で生き残った善知鳥神は沼四郎の娘となった。 そして同じく生き残った18歳の宮司が、赤ん坊だった百合子を助け、引き取って自分の妹にし、20年間育ててくれたということを百合子は知る。 その宮司は、教会堂の迷宮によって死体となって発見された。
Posted by
- 1
- 2