交通まちづくり 地方都市からの挑戦 の商品レビュー
街づくりにおける公共交通の役割についての論考集。 本書では日本の九都市の実践を紹介する。 地方都市からの挑戦と言ってるけど、ほとんど地方の中核都市でホントに田舎なのは恵那市、由布市、平泉町の事例だろう。 本書で特に気になった部分は恵那市の「地方交流線」の提唱というとこ...
街づくりにおける公共交通の役割についての論考集。 本書では日本の九都市の実践を紹介する。 地方都市からの挑戦と言ってるけど、ほとんど地方の中核都市でホントに田舎なのは恵那市、由布市、平泉町の事例だろう。 本書で特に気になった部分は恵那市の「地方交流線」の提唱というところ。 地方交”通”線ではなく、地方交”流”線。 恵那市から明智町までを走るドローカル線、明智鉄道の存在定義を地域間の人の交流と定義づけている。 この視点は重要だと思った。 基本的に、地方交通線は赤字垂れ流しでお荷物でしかない。 公共交通の御題目で空気を運ぶ路線も少なくない。 そんなお荷物の地方交通線を、交流のための交通機関と定義づける意義は大きい。 そこに存在価値が生まれるからだ。 地方交流線、なかなかいい言葉だと思う。気に入りました。
Posted by
- 1