浮き橋のそばのタンムー の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中国の市街地、浮き橋のそばに住む10歳の少年タンム―は、ある日塀の上を伝い歩いている時に、自分を殺す相談をしている声を聞いた。 「やつを殺せ!夏休みまで生かしておくな!」 「それでボス、そのガキの名は……なんでしたっけ?」 「タンム―!浮橋のそばのタンム―だ!」 夏休みまであと3週間。それまでの間しか生きられないと知ったタンム―は、今までとは違う行動をとり始める……。 死を意識することによって、より生が輝いてくるという話。 サスペンス仕立てのおもしろい話だが、挿絵がかわいらしいために緊張感が削がれてしまっている。この日本人作家の絵は決して下手ではないのだが、この作品には合わないだろう。 この挿絵のかわいらしさと、主人公が10歳の少年であることからも、高学年と言うより中学年の方が向いているような気がする。 中国の子どもたちの日常がわかる希少な作品でもある。
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旧市街に住む10歳のタンムーは、部屋の窓から抜け出して塀の上を進んで行った。よその家のまどを覗いたりしていると、「夏休みまでにタンムーを殺す」という恐ろしい会話が聞こえてきた。一体誰がなぜ?もうすぐ殺されると思ったタンムーは、それまでの自分とは違う行動を取り始める。ハラハラする物...
旧市街に住む10歳のタンムーは、部屋の窓から抜け出して塀の上を進んで行った。よその家のまどを覗いたりしていると、「夏休みまでにタンムーを殺す」という恐ろしい会話が聞こえてきた。一体誰がなぜ?もうすぐ殺されると思ったタンムーは、それまでの自分とは違う行動を取り始める。ハラハラする物語。
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