岩波講座 近代日本の文化史(6) の商品レビュー
2002年刊。1920―30年代、モダニズムの潮流にある日本の文化層を分析した論集。総説を含め7つの論考を収めている。中では、吉見俊哉氏の総説「帝都東京とモダニティの文化政治」、その他、樺太・豊原を論じた「植民地思想と移民―豊原の眺望から」、満州の主要都市内を走った周遊観光バスを...
2002年刊。1920―30年代、モダニズムの潮流にある日本の文化層を分析した論集。総説を含め7つの論考を収めている。中では、吉見俊哉氏の総説「帝都東京とモダニティの文化政治」、その他、樺太・豊原を論じた「植民地思想と移民―豊原の眺望から」、満州の主要都市内を走った周遊観光バスを論じた「『楽土』を走る観光バス―一九三〇年代の『満州』都市と帝国のドラマトゥルギー」、当時の日本国内と朝鮮の美術絵画、商業美術に描かれた女性表象を論じた「植民地『朝鮮』と帝国『日本』の女性表象」を特に興味深く読んだ。
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