シートン探偵記 の商品レビュー
読み始めて気づいたが、最初の2話は十数年前に読んだことがある話だった。流れも読みやすく、語り口も穏やかで安定しているのでとっつきやすい本だと思う。思い出補正も重なって、面白く読めた。
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動物たちが謎を解く話。真実を教えてくれるのは、いつも動物。謎解きを聞けば、なぜ、自分がそこに気付かなかったのかと呆れる。自分が考えていた事実が目の前で次々と裏返されて行く。シートン氏は野生動物の行動を観察し、彼らが示すごく些細な事実から全体を推理する優れた科学者であると同時に野生...
動物たちが謎を解く話。真実を教えてくれるのは、いつも動物。謎解きを聞けば、なぜ、自分がそこに気付かなかったのかと呆れる。自分が考えていた事実が目の前で次々と裏返されて行く。シートン氏は野生動物の行動を観察し、彼らが示すごく些細な事実から全体を推理する優れた科学者であると同時に野生動物の立場で世界を眺めるナチュラリスト。人間が見ている世界は必ずしも正確なものではないということを思い知らされる。可愛い装丁だが内容は異様に怖い。淡々とした冷たさが背後から迫ってくる恐怖。意想外のどんでん返し。思わず意味不明な声をあげまくらされた。
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動物記で有名なシートンの自伝について取材に行った新聞記者が、シートンから聞いた狼王ロボに関する殺人事件の名推理が好評で、次々と動物が関わる事件の推理を取材する事になる。 本家の動物記で有名なものばかり。動物の習性をよくわかっているシートンならではの推理となっている。シートンが書い...
動物記で有名なシートンの自伝について取材に行った新聞記者が、シートンから聞いた狼王ロボに関する殺人事件の名推理が好評で、次々と動物が関わる事件の推理を取材する事になる。 本家の動物記で有名なものばかり。動物の習性をよくわかっているシートンならではの推理となっている。シートンが書いたのでは、と思ってしまいます。
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面白かった!シートン動物記は小学生の頃に全部読んだけど、そのまま〇〇年。こういう形での再会となりました。記憶も薄れてしまっていますが、読んでいるうちに思い出されるのもあり。そして、シートン翁が語る動物達は何て生き生きしているんだろう。動物の目を通すとき、いつも人間はバカだなぁって思う。事件は人が死んだりして笑えない章も多いけれど、シートンの聡明さ、洞察力に感服しっぱなし。とても面白かった。これを機会にシートン動物記をもう一度読みたくなった。
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面白かった。 狼王ロボなどシートン動物記のサイドストーリーのように書かれていて、なかなか楽しい作品であった。 シートンさんの語り口が優しく、全般にわたって和やかな雰囲気が流れている。 どうしても半七捕物帳と構成が似ているので、とっつきやすかった。そういえば年代も同じくらいかも。
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シートン老に、記事にするために、今まで動物が関わった事件を話してもらうのですが、楽しそうに、時々焦らしながら話してる姿を想像すると、私と一緒にじりじりします。ホームズぽいシートンさんの名推理に、よく見てると感心します。
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ジョーカー・ゲームなどからはちょっと意外な作風かなぁ~。同じ史実ものだと日本人の自分としては漱石先生ものの方がしっくりきます。
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子供の頃シートン動物記が大好きで図書室にある本を片っ端から読んでいた。観察して読み取って解釈することは探偵業にも通じるものなんだ。シートン先生が探偵?ワクワクします。
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小学生の時、シートン動物記を愛読しておりました。動物達が誇り高く生きる姿に強く惹きつけられたからです。 人間を決して襲わない狼王ロボに殺人容疑をかけることは、あってはならないことです。 動物の生態についても原作の域を出ず、ガッカリしました。シートン動物記のファンにはおすすめできません。 熊王ジャックだけは、ミステリーとしての叙述トリック、結末、共に良かったと思ったこと、カバーイラストが可愛らしいことから、星二つにしました。
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