異質な力を引き出す 対立のススメ の商品レビュー
読みやすく、入門書としては好適です。 3つのコンフリクトの要素別に、詳しい対処方法が書いてあります。 使えそうな内容です。 事例も入っていて、分かりやすいです。
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個人の価値観が多様化している今、 日常の暮らしの中で、家族の中で、そして職場でも対立は増えています。 本書では、対立に戸惑い、避けがちな日本人に、 対立を正しく理解し、使いこなす術を身につけ、対立に向きあおうと提案します。 対立を「条件の対立」「認知の対立」「感情の対立」の三つに分類し、 解決するための基本的な考え方・方法・手順について、身近な事例で学びます。 グローバル化が進む中で、 日本の組織では、対立を克服するリーダーが求められています。 対立を活用し、異質な力を引き出すことで、新しい価値を生み出すことがリーダーには必要です。 本書は、そんなリーダーを目指す人が学ぶ「日本一やさしい、日本人のための、 コンフリクト・マネジメント入門」と言えるでしょう。 日本人は、正面から相手の意見に反論することに慣れておらず、 「その場を丸く治める」ことに心を砕く「やさしい」ひとたちである傾向が強いと言われます。 そのためグローバル社会において、「日本人は対立を避ける傾向がある」とよく指摘されます。 一方、欧米では子供の頃から「ディベート」の授業があり、 その後も「交渉術」や「コンフリクト・マネジメント」を学ぶ機会も多くあります。 グローバル社会では、日常生活においても活発に議論を戦わせることこそが、 相手と分かり合い、ものごとを良い方向に導くための絶好のチャンスであると捉えられているのです。 はじめに 第1章 対立の経験 第2章 対立の真実 第3章 対立の正体~コンフリクト研究から見る日本人の対立観~ 第4章 3つの対立 第5章 条件の対立 第6章 認知の対立 第7章 感情の対立 第8章 複雑な対立 第9章 対立のススメ ●はじめに /「我慢強い日本人」は嘘だった? ●第1章 対立の存在 ・「対立なんてない」という思い込み ・隠れた対立Ⅰ:沈黙の対立 ・隠れた対立Ⅱ:「大人の対応」という対立 ・隠れた対立Ⅲ:利子のつく対立 ・隠れた対立Ⅳ:「消極的な賛成」という対立 ●第2章 対立の真実 ・本気で対立してくれる人たち ・対立をコミュニケーションに変える ・信頼関係があっても対立は起きる ・見えない相手とも対立は起きる ・時間を越えて起こる対立もある ・我慢は美徳ではない ・「そんなつもりじゃなかった」という対立もある ・女性活躍 ・グローバル化は対立の巣窟 ・自己主張が当たり前の時代がやってくる ・九つの「対立の真実」 ●第3章 対立の正体 ・「対立の研究」の歴史 ・ハイコンテクスト国家・日本 ・対立には「よい対立」と「悪い対立」がある ・コンフリクトをこじらせがちな日本人 ●第4章 三つの対立 ・対立を生み出す三つの要素 ・対立を解決する五つの手法 ・対立のゴールと解決方法 ・対立の解決プロセス ●第5章 条件の対立 ・条件の対立の「解決の枠組み」 ・身近な事例から学ぶ「条件の対立」への対応 ・ポイント・コラム ●第6章 認知の対立 ・認知の対立の「解決の枠組み」 ・身近な事例から学ぶ「認知の対立」への対応 ・ポイント ・コラム ●第7章 感情の対立 ・感情の対立の「解決の枠組み」 ・身近な事例から学ぶ「感情の対立」への対応 ・ポイント ・コラム ●第8章 複雑な対立 ・丁寧に、諦めず、粘り強く対応する ・場面を見極める ・事実を把握する ・「状況の変化」を利用する ●第9章 対立のススメ ・あえて波風を立てる ・コンフリクト・カルチャーを作る ・リーダーに求められる対立を使いこなす力 ・まずは対立に向き合う ●おわりに/日本企業におけるコンフリクト・マネジメントの必要性
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