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政の言葉から読み解く戦後70年 の商品レビュー

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2024/04/27

その時々の流行語、キーワードを小見出しとして戦後日本の政治史を振り返る一冊。 著者は中日新聞(東京新聞)の政治部記者で、駆け出しの頃は池田勇人首相邸の庭先の小屋に詰めて動静を追っていたという。 その後は田中角栄の『日本列島改造論』の改訂版執筆に携わるなどしたという(退陣により未...

その時々の流行語、キーワードを小見出しとして戦後日本の政治史を振り返る一冊。 著者は中日新聞(東京新聞)の政治部記者で、駆け出しの頃は池田勇人首相邸の庭先の小屋に詰めて動静を追っていたという。 その後は田中角栄の『日本列島改造論』の改訂版執筆に携わるなどしたという(退陣により未完)。 政治部記者としての見聞の中で 「当時は、政治家やジャーナリストの間でもこの種の話(注:下ネタ)が日常会話のなかでもよく交わされていたが、なかでも読売新聞の渡邊恒雄は猥談の筆頭格だった。」 などの記述もある。 取材対象に密着するジャーナリストとして活動していたのが、いつの間にか自分自身も政治家の秘書めいた振る舞いになるのは政治記者ではよくあるが、著者もそういう気配がある。まあさらに上の世代に比べると控えめなのかもしれない。 そういう意味では、「より俯瞰的な『小説吉田学校』」という印象の本ともいえる。 とここまで書いてから調べたら、著者は1937年生まれ。 戸川猪佐武は1923年生まれなので一回り上の世代なのだな。39歳で読売新聞を退社し、40代後半から『小説 吉田学校』を執筆している。 そして、渡邉恒雄は1926年生まれなので戸川の3年ほど後輩なのか。

Posted byブクログ