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夜這いずくめ:妻の母、妻の姉に… の商品レビュー

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大胆な誘惑展開で始まるも結末は調教へ

フランス書院文庫では表紙カバーの折り返しに著者の過去作品が一覧で記載されるが、この作者の場合は何故か2作目の『蔵の中-三匹の未亡人』から始まっている。何らかの理由で伏せているのかもしれないが、検索すればフツーに出てくるので記せばデビュー作『熟女の群れ-四匹の獣』は実に開放的で愉快...

フランス書院文庫では表紙カバーの折り返しに著者の過去作品が一覧で記載されるが、この作者の場合は何故か2作目の『蔵の中-三匹の未亡人』から始まっている。何らかの理由で伏せているのかもしれないが、検索すればフツーに出てくるので記せばデビュー作『熟女の群れ-四匹の獣』は実に開放的で愉快な誘惑作品。つまり、2作目から調教凌辱へと舵を切って久しい作者が今回は誘惑テイストを再び盛り込んだ作品と言える。 しかし、作者の中で誘惑回帰が起こっているようでもなく、むしろこれまで様々な設定やシチュエーションを駆使してヒロインを調教凌辱し、堕としてきた作者が今回は逆方向からのアプローチを試みたようにも捉えられる。つまり、一般的な男→女の凌辱ではなく、ヒロインからの実質的な逆凌辱に端を発し、それを含めた諸々の事柄を経た主人公が終盤から逆転する展開へのトライである。 妻の母【奈都子】 24歳の主人公に対して18歳の妻。そんな幼妻の母は四十路との記述がある未亡人。亡夫からオンナは磨かれていたようで今は若干持て余し気味。そこへひょんなことから主人公を色っぽく誘惑する機会が訪れる……2作目以降の森作品とはまるで違う始まり方である。貞淑さを残しながらも密戯を重ねるうちに快楽の虜となり、交わした約束によって主人公の好きにさせる誘導上手な一面も。この約束が後に展開の鍵にもなるのだが、経験を積んだ主人公の責めと、果てても果てても持続するムスコによっていつでもどこでも交わり三昧のよがり三昧に至る奈都子との第三章までは誘惑作品を好む諸兄なら歓喜の素晴らしい展開だったと言える。 妻の姉【美織】 バツ1出戻りの美織が本格登場するのは第四章から。顔馴染みな主人公を見下している尊大な義姉だが、奈都子との夜這いを活用(悪用?)して弱みを握る流れに。ここからしばらくは女王様然と振る舞い、次第にエスカレートしていく美織による事実上の逆凌辱的好き勝手な求めに応じるしかない主人公である。しかし、奈都子も巻き込んで極まった高飛車な振る舞いは、美織とも交わした約束もあって主人公が豹変する導線となる。 幼妻 【澄香】 妻が本格登場する第六章以降の主人公は既に「ご主人様」であり、これまでの森作品である。従順な澄香へエスカレートしていく調教が生娘には尚早な気もするし、奈都子や美織の変化も性急に過ぎる印象。3人揃ってお尻も開発され、首輪まで用意されても嬉々として受け入れるのを見ると同じ作品とは思えない変わりっぷりである。最後の澄香の独白から察するに、結局は本作もこれまで通りな作風の上に成り立っていると感じた次第。 主人公のキャラが突然変異するところは何となく同じフランス書院文庫の藤原創作品っぽい気がしたけれども当たらずとも遠からじ、かな?

DSK